メルモちゃん 1 (リュウコミックス)
「手塚治虫&ふくやまけいこ」!と聞いて「ふくやまジックヴック」のパロディ漫画
に出てくる「治虫人(むちゅうじん)」を思い出したオールドファンです。
タイトルからてっきり少女漫画誌での連載かと思ったんですが、「COMICリュウ」
で始まったのですね。本誌はすっかりご無沙汰だったんで、知りませんでした。
掲載誌のせいか、「ほのぼの」しつつも、内容は驚くほどマニアックです。
ですので、手塚漫画をある程度読んでないと、配役でニヤリとできません。
「トビオ」がアトム誕生のきっかけになった天馬博士の息子、くらいの予備知識は
あった方が楽しめます。手塚本人が開拓した、ストーリー漫画におけるスター・
システムよろしく、おなじみのキャラクターがたくさん出てきます。
本書のあとがきでもさらっと紹介されてますが、「ヤケッパチとマリア」の元ネタ
「やけっぱちのマリア」は「メルモ」直前に発表され、講談社「手塚治虫漫画全集」
の作者本人あとがきで「キワモノ」、「駄作」と切り捨てられている、ちょっとかわい
そうな作品です。
本書のエピソードはふくやま流に「ほのぼの」ですが、登場人物や「生ごみ」を
内包する少女など、いたるところに元ネタのエッセンスが組み込まれ、ちょっと
切ない(?)新解釈でまとめられています。
オリジナルの「やけっぱちのマリア」に関しては、当時の時代背景
〜「ハレンチ学園」など、それまでの少年漫画のタブーを大胆に破った作品が注目され、
手塚自身がそうした世間の風潮に落胆、葛藤していた〜
を、充分理解したうえで読まないと、単に支離滅裂で、人によっては苦痛を感じるような
すごい内容ですので、本書で興味を持たれた方は、その点だけご注意を。
最後に、この漫画からペンネームを「福山けいこ」に変えたそうですが、古いファン
としては、やっぱり「ふくやまけいこ」と書かないとしっくりこないですw
ふしぎなメルモ (手塚治虫漫画全集 (280))
アニメ版の、やや重たい雰囲気とは打って変わって、
漫画版ではふしぎなキャンディでメルモが騒動を巻き起こす。
特に、アニメ版では製作の都合上、メルモの衣装がほとんど青地に薔薇であったが、
この本では婦警姿のメルモなんかも出てきて、非常に(・∀・)イイ!!
ほんわかHな雰囲気はそのまま。御一読を。
ブラック・ジャック&ベスト・ストーリーズ 手塚治虫「壁紙」作品集
手塚先生の壁紙集というので発売前から期待してました。
購入後、さっそく拝見したところ期待通りの内容!
収録作品数から見れば、この価格はお買い得です!
ピノコのスクリーンセーバーが入っていたのは嬉しかったです。
続テレビまんが主題歌のあゆみ
アニメ主題歌のオムニバスCDは非常に多く、どれを買おうかと悩む方が多いのではないかと思いますが、昭和40年前後生まれの方には断然コレがお薦めです!男子ならマジンガーZに宇宙戦艦ヤマトにバビル2世・・・女子なら魔女っ子メグちゃん、キューティーハニーなどカラオケで人気の高い曲はたいてい収録されており、いまだに人気が衰えることのない名作(ハイジ、ルパン、オバQ、バカボンetc)のOPテーマもバッチリ収録されています。あと特筆すべきは、知る人ぞ知る「旧ドラえもん」の歌が入っている事です。私の周りの人の多くはこの歌を知らないのですが、私のように「覚えてる、歌える!」という方が結構いらっしゃるはず。また、大山のぶ代さんの声ではないドラえもんがあったなんて知らないと、いう方にも新鮮な驚きかもしれません。オールカラーの歌詞ブックも嬉しいです。ただ、哀愁を帯びた名曲の多い「終わりの歌」が大好きな方は、収録曲が対になっている「続・テレビまんが懐かしのB面コレクション」とセットでおそろえになると大満足間違い無しと思われます♪