立川談春/来年3月15日
手放しの談春礼賛の評論には首を傾げたくなる。数少ない談春のCDなので高価だが購入したけどね。談春の魅力は、様々な演目にトライしているところで、しかもどれも上手にまとめ上げるところだと思ってはいるが、談春を取り巻く、金儲け主義の臭う連中の宣伝文章をそのまま認めることはできないね。はっきり言って、現在、談春と並ぶ咄家はいるし、談春以上の咄家もいるからね。
立川談志~「落語のピン」セレクション~DVD-BOX Vol.1
待ってました!!当時高校生だった私は、深夜放送を聞きながら受験勉強をしてました。 そんな時、放送禁止用語と様々なジョーク、ギャグを連発する談志師匠の落語に腹を抱えて笑い転げました。 「セレクション」と銘打ってますが、カレンダーで見てみると、vol.1は4〜5月にかけて全部収録! 脂の乗りきった師匠の威勢のいい高座が9席。 談志信者(笑)は絶対買いです! という事で星5つ!
談志大全 (上) DVD-BOX 立川談志 古典落語ライブ 2001~2007
今後色々出てくるであろう家元の書籍・DVDは小遣いの続く限り買う価値があると思う。いや、3度のものを2度にしても買いたい!いや、生の高座を見たい!家元の高座はすべてフィクションに見立てたドキュメンタリーだ。それも息もつかせぬ良質の。
赤めだか
私は落語をほとんど見た事が無い。ましてや、名人のものなんて。
それなのに、落語にこんなに情熱をかけている人たちがいる事を知り、非常に、知らなかった日本に触れたように思った。
この本を読んだきっかけは、「王様のブランチ」の本のコーナーで紹介されていたから。
「何か面白そうだな」それだけ。
が、結果的に言えばこの本は「当たり」だった。
サラリーマンでも事業家でもなく、TVで触れる事により、生活が想像の付くコメディアンや俳優とも違う、将棋や囲碁や各種のレーサー、スポーツマンのような、勝ち負けがはっきりしている「勝負師」とも異なる「芸」の世界。
「師匠が黒と言えば、白いものでも黒い」・・凄い言葉だ。理屈好きな現代の少年少女に聞かせてあげたい。
勢いに乗って、「談志が死んだ―立川流はだれが継ぐ」も読んでしまった。
(この本を読むと、談春が「赤めだか」で書いている自分より、ちょっと、要領良しの腹黒実力派に感じるのだが(笑)まあ、それも面白い)
そのうち、誰かの独演会にも行くかもしれない。
落語に興味の無かった私に、ここまで思わせる、この本は凄い。 是非、落語を知らない人も読むべし!
志らく 第十集「鉄拐」「小言幸平衛」「中村仲蔵」 [DVD]
2010年4月から2集ずつ隔月で発売され、12月にようやく完結した
志らくDVD集。今回は師匠である家元・談志も十八番にしている「鉄拐」。これもいいが
個人的には「中村仲蔵」がすごくよかった。この噺は言わずとしれた歌舞伎の
話であるが、私は歌舞伎の知識は皆無で、何も知らなかったのだが
志らく師のわかりやすい説明で、最後まで楽しめたし
笑いがほとんどない噺ではあったが、とても感動した。
人物描写の上手さ、場面転換、飽きさせない工夫など、全てがこの「中村仲蔵」では
特に際立っていて、映画のように絵がはっきりと浮かんだ。
「鉄拐」「小言幸兵衛」でしっかり笑って、「中村仲蔵」で感動できるいい一枚!