NHKスペシャル 新シルクロード 特別版 第1集 楼蘭 四千年の眠り [DVD]
タクラマカン砂漠に存在していた楼蘭は、西域のオアシスであり、天山南路と西域南道とが分岐する要の場所にあった遺跡です。
有名な楼蘭故城から100キロほど西へ行ったところにある小河墓遺跡の発掘を通して、我々に知られざる四千年前の歴史を見せようとしています。
シルクロードの中で最大の蜃気楼のような謎の王国を調べる過程は興味深いものがありました。
新疆文物考古学研究所による小河墓遺跡の発掘作業を丁寧に撮影しています。舟をふせたような棺の発掘作業は考古学者でなくても興味を覚えるもので、60代の女性が棺から出てきた瞬間は驚きました。完全な防腐処置が施されたミイラの出現です。
その後に、20代と思われる美しいミイラにも驚きました。人類学者はコーカソイド系、いわゆるヨーロッパ系の白人種だと推察しました。中国で一番古い小麦かもしれない種モミも一緒に出てきたので、農業を営んでいた状況が伺え、ユーラシアの西から東への交易移動を知る縁になるようです。
昔、このあたりを最初に発掘した名高いスウェン・ヘディン探検隊の発掘についても紹介があり、その部下のフォルケ・ベリイマンによって1934年に小河墓遺跡が発見されました。その後、2000年12月まで忘れられていたのも不思議です。
このドキュメンタリーを通して、シルクロードが大昔から世界的な交易のルートとして存在していたことを確認できることになり、より深い関心を持ちました。
蒼き狼 (新潮文庫)
2005年に公開された映画「アレキサンダー」を観ていて、しきりとこの小説のことが思い出されました。その映画の主人公アレキサンダーと、ある種通じる所があるように思ったので…。
作者は、モンゴルの一氏族の出であるチンギスが周りの部族を平らげた後、さらに西へ西へととどまることなく領土を広げていった飽くなき征服欲の源を、己の出生への疑惑の故に、父の子であること、猛々しい蒼き狼の裔であることの証立てを自分自身の為に必要としたから、必要とし続けたから、と動機付けています。
苦しい生き方であったろうと思います。
(モンゴルの人がなんというかは分かりませんが。)
楼蘭 (新潮文庫)
久しぶりに読み返す機会がありました。表題作を含めて12の短編集です。表題作の「楼蘭」という地名は当時の現地の呼び名「クロライナ」に漢字を当てたものですが、あのように美しい漢字が当てられていなかったら、ここまで日本人のロマンを呼び起こさなかっただろうなとも思います。
表題作はヘディンの「さまよえる湖」に想を得た、砂の中に埋もれたかつてのオアシス都市の物語。穏やかな筆致で、さらさらとした砂の中から現れ、消えていった都市の運命が描かれます。
個人的ベスト3は、「狼災記」「褒・(ほうじ:漢字が出ませんでした)の笑い」「補陀落渡海記」です。「狼災記」は中島敦の「山月記」に比されることも多い人間の変化ものですが、山月記よりももっと冷たくて厳しい結末が待っています。「〜笑い」は、笑わない寵姫が夷敵来襲ののろしを見たときにふっと見せた笑顔が忘れられず…という傾国の美女ものです。のろしの火と美姫の笑顔の取り合わせが美しく印象的な作品です。「補陀落渡海記」は和もの。主人公は、代々の住職が生きながらにして海の向こうの西方浄土を目指さねばならない寺で住職となってしまったがために…という主人公の迷いと周囲の期待(煽り)の息苦しさがすさまじいです。
いずれの作品も読後に「あぁ…」と思いますが、重苦しい余韻が後をひくということはありません。主人公らのたどる運命は、むしろ少し輝いて見えたりします。これは希代のストーリーテラーと評された著者の筆のなせるわざですね。描かれた世界を感じるのが心地よく、何回も読み返したい短編集です。
桜蘭高校ホスト部(クラブ) (1) (花とゆめCOMICS)
アニメで面白いと思ったのですが、
かなりけなされていたので、悩んだ末買いました。
絵が汚いと言う意見・・・もっと汚い漫画もあるし、そんなに気になりませんよ?
アニメと絵が違うのは当たり前だし。
同人誌は読んだことないし、オタクではないのでオタクっぽさというのがよくわからないのですが
一般人が読んで、いやな感じは余りありませんでした。
パロディが気に障るという点も、どれがパロディなのかわからないので・・・
オタクじゃない人には気にならないですよ?
小6の息子もアニメから好きになったのですが、楽しそうに読んでます。
エッチな場面もないし、人の気持ちを大事にしようね、という内容なので子供にもOKだと思います。
アニメから入った人は、はじめの8巻くらいは、もう見た話だし、アニメのほうが再構成されていて、話も上手くまとめてあるので
9巻からでもいいかも。1〜8は後から買い足すくらいで。
(漫画の話が下手というのではなく、漫画あってこそだと思います。
漫画の良いエピソードをつなげてそつなくまとめてあるのでアニメのほうがまとまっているように思う。)
ハルヒが嫌いな人多いようだけど、無愛想だけど、他の人が気づかない、その人の良いところをしっかり見抜いている良い子だと思いますよ。
ただ、双子のホモ場面?はちょっとしつこいし減らしてほしいです。
それでも嫌いな人は読まなきゃいいんじゃないですかねえ・・・
楼蘭~Rolan
このアルバム発表当時、羽野晶紀さんはバラエティー番組にも頻繁に出ていて
歌もうまいアイドルとして活躍されていました。
歌い手の歌唱力が確かであり、作品の多くの作詞を秋元康さんが担当しているので
楽曲のクオリティは高いです。
今聴いてもアイドルポップスとして古さは感じませんよ。