隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS スペシャル・エディション(3枚組) [DVD]
黒澤明監督のオリジナルのタイトルをいただいたリメイクとのことだが、人物設定とストーリーの大枠を借りてきただけ。これではリメイクではない。
姫役の長澤まさみを黙らせたままなのは勿体無いので、脚本の苦労はあっただろうが、ご都合主義がちらつく。まず、冒頭、何故武蔵(松本潤)と新八(宮川大輔)は金をしこんだ薪を拾えたのか? オリジナルだと納得できるが、本作では首をかしげる。また、オリジナルでは六郎太(三船敏郎)と死闘を演じる田所兵衛(藤田進)が侍同士心を通じ合わせるのが見所だが、本作で田所に相当する鷹山刑部(椎名桔平)が己のエゴで行動する人間なのには幻滅。しかもダースベーダーのような甲冑姿には笑う。本作の最後で六郎太(阿部寛)は一体どうやって生還できたのか? 疑問だ。主題歌がエンドロールに不似合いなのにも閉口。
何より、武蔵・新八と六郎太・姫には身分の差があるのだから、オリジナルのように狂言回し役に徹するべきだろう。オリジナルの千秋実と藤原釜足のような俳優が今の日本にはいないことを痛感する。長澤まさみと阿部寛が本作の救いだ。
acteur(アクチュール) No.11 (2008 JUNE) (キネ旬ムック)
アクチュールはもう数冊手に入れましたが、
その数冊に共通するのは、それぞれの俳優の魅
力を引き出した写真と、インタビューの内容の
質の高さです。
今回は、「アフタースクール」が公開されている、
大泉洋さんが表紙です。
そして、大泉さんの写真とインタビュー、記事で
14P、「アフタースクール」の3人の出演者による
座談会という形で、映画に関することが語られてい
ます。
その他にも、松本潤さん、三上博史さん、大沢たか
おさん、上川隆也さん等、実力派の俳優さんたちの
インタビューや写真が載っています。
インタビューだけではなく、対談の形もあります。
いろいろな形で、質を高めていこうとする、そんな
編集の姿勢がいいなあと思います。
隠し砦の三悪人 [Blu-ray]
小学生の頃にテレビで見たときの姫様の印象が強烈だったのを覚えています。今回、隠し砦の三悪人を購入し改めて見直しますと始めから終りまで昔覚えた感動が蘇ってくるようでした。これぞ名作です!
SWITCH vol.26 No.5(スイッチ2008年5月号)特集:松本 潤[1/5の渇き]
この雑誌は買い損ねていたので、松本くんファンのにはとても嬉しい雑誌でした。
グラビアは松本くんのオフショットともとれる写真で、所謂“ヲタ誌”と言われる雑誌よりも大人っぽく、桜と共に写っている松本くんはいくらかリラックスして撮影しているようにも見えました。
インタビューも大変充実していて、かなりの満足度でした。
松本くん好きなら、この雑誌は買うべきですね!!!
隠し砦の三悪人 オリジナル・サウンドトラック
「ローレライ」でコンビを組んだ樋口真嗣監督と音楽・佐藤直紀氏の2度目の作品。
樋口版「隠し砦の三悪人」はリボーンということで人物設定や物語などを黒澤版「隠し砦の三悪人」とは別物になりましたが、音楽も佐藤勝氏の音楽とは全く別物の、ハリウッド大作のような壮大なスコアになっています。
さて、樋口×佐藤コンビ初作品「ローレライ」の音楽の雰囲気はハンス・ジマー風な感じでしたが、今回は全体的にジェームズ・ホーナー風な感じでした。
主役である武蔵と新八のテーマは明るく、敵役である山名のテーマはおどろおどろしく攻撃的で、特に4曲目の秋月側のテーマの美しく、悲哀に満ちたメロディは必聴です!
ハリウッド映画のスコアの真似だ!二番煎じだ!と批判する人もいるでしょうが、単純に日本でこれだけハッタリの効いた(良い意味でですよ(^^ゞ)音楽を作れる人が出てきたことを喜ぶべきでしょう。
(しかし黒澤版「隠し砦」の佐藤勝氏のタイトル・バックの音楽はどこかに入れてほしかった…)
ちなみに、このサントラには劇中の山名の火祭りの音楽は入っていないので、そこを気にする方はご注意を。