ベイグラントストーリー
まず、ゲームがはじまったらスタートボタンを押して、周囲を見回してみる。
洞窟というものをこれほど真面目に描いた作品は他に思い当たらない。しっかりとした陰影が写実的というより絵画的な美しさをかもしだす空間。
地上に出ることが出来たなら、古都レアモンデのすばらしい景観を思う存分に楽しんでほしい。(高難度といわれる戦闘の最中でも、スタートボタンで景色を眺めている間はゲームが止まっているから問題ない)
かつて人の温もりがあったことを感じさせる街並み、ゆっくりと建物を飲み込む蔦、街の片隅でひっそりと流れつづける小さな泉。なんという美しさだろう。
地下街の淀んだ空気もまたよし。巨大な教会の荘厳な雰囲気も忘れられない。
ディスク1枚で行ける観光旅行といった楽しみ方で、今でもたまに引っ張り出して遊んでしまう。
難易度が高くてどうにも…という方にはちょっとしたアドバイス。
切断、貫通、打撃、各属性の武器を最低1本づつ持ち歩く。ザコ相手でも敵にはこまめにストレングス(状況によってはストレングス以外でも)を下げる呪文をかけ、自分は逆にストレングスかアジリティを上げる。与えられるダメージが低すぎるなら武器を変えてみる。
チェインアビリティは全く使わなくても十分クリア可能。きっちり補助呪文をつかっていけばリスクが上がりにくい分チェインを使うよりも楽かもしれないぐらい。
武器合成は無理に最強のを作っていく必要はない。同系統で攻撃力が近いものどうしを合わせていけばそれなりのはできる。
余談だが、バ(ヴァ)レンディアという国名はサターンの名作「プリンセス・クラウン」の舞台と同じ。人々が日常的に魔法を使っていたメレンカンプの時代とはひょっとするとグラドリエル女王の…いや、偶然の一致。
ベイグラントストーリーアルティマニア
スクウェアの名作RPGとして名高い「ベイグラントストーリー」。
同社の名作である「ファイナルファンタジー(FF)」を彷彿とさせる美麗なグラフィックですが、その奥の深さはFFシリーズの比ではありません。
チェインアビリティやリスクなど、このゲーム独特のシステムを理解し、さらに、1度クリアしただけでは解けない、更なる謎解きに挑戦するためにも、必携の1冊ではないでしょうか。
既に絶版となっており、入手するには古本やオークションを利用するしかありませんが、単に読むだけでも、その奥深さをじっくり堪能することが出来ます。
ベイグラントストーリー完全ガイドブック―アシュレイ追跡調査報告書
攻略本としての内容は充分に充実しておりゲームを進める上で
充分な役割を果たすと思う。
だが何より大きな特徴は攻略本のタイトルにもある様に
この本が「主人公を追跡調査した者の報告書」と言う形を取っており
攻略内容の説明でも報告書と言う形に沿った書き方がされている点だ。
攻略情報だけを求める人には長ったらしい説明と感じるかもしれないが
ゲームの世界観に合わせて凝った作りになっているのが
個人的には良く出来ていると思った。
VAGRANTSTORY Original Soundtrack
このゲームをやったことのある人は買いの一枚。だが大変品薄なため探していた人も多いと思う。ゲームをしている時とは別の発見があり、雰囲気にすごく合ってることに改めて気づく。このゲームにしか合わないという感じ。気に入った人はすぐ注文することをすすめる売り切れになる可能性があるから
FINAL FANTASY TACTICS Original Soundtrack
美しく重なり合うストリングスや木管・金管などが、FFTの世界観をはっきりと思い出させ、どこか中世を想わせます。そして何といってもバトルの音楽!私は特に事態が緊迫したときの曲が格好よくて大好きですが、オーランがパーティに入る時のバトルの曲(「Antidote」)は雪道を歩きながら聴いたら最高だし、「A Chapel」は壮大な大自然そのもの。「この曲バリアスの丘でさんざん聞いたよ!」という曲でも、よく耳を凝らして聴いていたら、だんだんゲーム自体をまたやりたくなってきました。酒場などののんきな曲もやっぱりいいですね。
サウンドノベルの曲が入っていないので少し残念でしたが、それでももう星5でいいです。
祝・FFT PSP版発売決定ということもあるし、みなさんぜひどうぞ。