どこかで聴いたクラシック クラシック・ベスト101 PARTII
ディスク6は抜粋の曲が多すぎる。だいたい6枚で101曲は無理がある。抜粋をなくして80曲くらいに減らしたほうがいい。101曲にするなら、ディスクを増やしてほしいね。コストの問題もあるんだろうけど。エイベックスは、100曲で10枚組にして、フェードイン、フェードアウトは一切ないけど、演奏がいまいちな楽団ばかり。こうしてみると、広く浅く聴いてしまいがちになる。
ハンセン病 重監房の記録 (集英社新書 (0339))
とにかく一読してほしい。それ以外に言葉がありません。帯に「封印された苛酷な受難史」とありますが、そんな通り一遍の表現はふさわしくありません。この本が私たちに指し示している事実の重さを、そのまま受け止めたいと思います。今私が書くのがはじめてのレヴューなのは、読まれた方たちが容易に言葉でこの本について語れなかったからだ、そう信じます。
それから、著者のスタンスに心から敬意を表します。たんに第三者的な、「研究している者」の立場ではありません。しかし同時に、「研究者」でなければ採れなかった立場であると思います。それは、理に走るのでも情に流されるのでもなく、物事と向き合い、考え、動くために知識を積み、知恵を研ぎ、問題の所在を究めていこうとする者としての「研究者」の姿勢であり、ここにはその意味での最上の知的誠実さが結実しています。
風と共に去りぬ ~スクリーン・テーマ名曲集 (映画音楽)
映画音楽家三人の指揮による映画音楽のベスト盤。指揮は映画音楽の巨匠のヘンリー・マンシーニが自作曲三曲を指揮。そして大脱走なので有名なエルマー・バーンスタインも自作曲四曲を指揮。それ以外の曲は「ファイナル・カウントダウン」「キングコング2」「ライオンハート」などの音楽を担当した映画音楽家ジョン・スコットの指揮です。演奏は私は存在は知りませんでしたが「ロイヤル・フィルハーモニー・ポップス管弦楽団」。このCDの解説書によればロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(こちらはさすがの私も知っていました)が母体となって生まれたポップスオーケストラだそうです。ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団イギリスの名門オーケストラでたしかイギリス三大オーケストラの中にも入っているオーケストラ。ロイヤル・フィルが母体となっているので音色もかなりのものです。そして選曲も超が付くほど有名な映画音楽がほとんどです。解説も廉価CDですが一曲一曲にそんなには長くは無いものの要点は抑えた解説です。この廉価価格で映画音楽のCDがきちっとした演奏で出ることはあまり無いと思いますし演奏も私は満足いくレベルで星五つにしました。
ベン・ハー コレクターズ・エディション [DVD]
発売を待ちかねて買いました。感想は素晴しい!の一言に尽きます。
今まで見た、ビデオ、NHK、映画館でのリバイバル上映のどれよりも美しい映像と、ヘストン自らの映像解説に加え、ロウズシアターでの前売り案内や、従来のビデオのものとは異なる「真の予告編」まで収録されており、感涙モノです。
戦車競争におけるヘストンは本当に神々しいまでに輝いてます。彼をしのぐ風格を持つ俳優はいないでしょう。
また、特典のラモン・ノヴァロの25年版も、カール・デービスの音楽を同情させたバージョンで、こちらも素晴しい。以前、NECアベニューから出ていた活弁バージョンより、やや画質は劣りますが、十分美しい映像が楽しめます。
映画好きな方なら、絶対に満足されると思います。