英仏百年戦争 (集英社新書)
世界史の教科書には、ジャンヌ=ダルクの出現でフランスの勝利に終わったとある百年戦争。
しかし、イギリス人はこの戦争に負けたと思っていない~?!
戦った歴代のイギリス王も実はフランス人だった~?!
百年戦争は、実は100年じゃない~?!
などなど…
今までの常識がくつがえされること間違いなし!!
直木賞作家が書く歴史書なので、ぐいぐい引き込まれてしまいます。
ダルタニャンの生涯―史実の『三銃士』 (岩波新書)
ダルタニャンと三銃士って、なーんだ、現実ってこうなのね。
ちょっとガッカリ。でも、小説は事実よりも面白い。
縁故中心の人事制度など、なんだか笑ってしまうような「三銃士」の内幕。
それにしても「ガスコン」という存在は面白い。
彼らを知るとダルタニャンが分かる、というよりも、
フランスの歴史や王家の存在を裏側から眺められる感じがする。
同じ著者の作品 『二人のガスコン』もその意味では面白いが、
ダルタニャンをヒーローに仕立てた作家デュマを主人公に持ってきた
『褐色の文豪』を読むと非常に楽しめる。
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I so like 名探偵コナン,So funny so mestery,This is a great cartoons
たぶらかし
ほんとうにありそうな「たぶらかし」業、それは役者の派遣。
このままおもしろい連続ドラマになりそう。
着想がおもしろく、文章もきちんとしている。
著者は二度の最終候補を経て、小説すばる新人賞を受賞した。
あきらめないで書き続けた努力、そしてガッツというか執念が、作品に溢れている。
主人公は冬堂マキ、食えないが知る人ぞ知る役者、
「伝説の女スナイパー、サグラダファミリア、通称赤マムシ三平太」。
5年前、両親の海外移住でパラサイト不可となったマキ。
藁をもつかむ感じでヤバイ会社に就職、そこは1日で退社するも、
同じビルに役者募集の張り紙を見つけ、飛び込んだ。
即採用された会社の業務内容は、役者の派遣。
自殺死をとりつくろう遺体、
新妻の親戚付き合い代行、
セレブな母親代行。
世間をたぶらかそうとする、ひとクセもふたクセもある依頼者たち。
マキは、むちゃぶりされた役を見事に演じることで、
彼らの人生と深く関わることになる。
この作品だと、姫野カオルコと作風が被る気がするが、
凄味のあるパワフルな書き手だと思う。
今後に期待。
ファンタジックチルドレン 7 [DVD]
全7巻までにたどり着き、本当に出会えてよかった作品だと
改めて感じました。
4巻までで作品の舞台が明らかになり、それ以降にて本当の意味で
物語が展開し、真実が明らかになります。
そしてこの作品がもっていた真のテーマに出会えます。
涙なしにはこの作品を見ることができませんでした。
静かで上質な世界。丹念に描かれた背景の美しさ。
深い人間描写。重いテーマ。
何度も繰り返し見るに耐える作品です。