天元突破グレンラガン [最終発掘完了編] FINAL DRILL
内容の濃さもさることながら、スタッフの皆様の愛情の結晶とも言うべき、様々な「裏設定」的な紹介も見逃せません。
本編だけでも充分に楽しめるグレンラガンではありますが、どれほどまでにスタッフの皆様が夢中になって創られたのか、本当に良くわかる一冊です。
全話の絵コンテの掲載も素晴らしいです。
特に、最後の方になるに従って、必死さがコンテ段階から滲み出てきます。
また、インタビューもそれぞれに印象的で、特に、上川隆也さん(アンチスパイラル役)のところなどは、あの無機質なるアンチスパイラルにどれほど心をこめて演じられたのかが、良く分かり、改めてこの方でなければ、アンチスパイラルは演じられなかっただろうなと思えてなりません。
また、監督のおっしゃる「作りたいアニメではなく、自分が『見たい』アニメを作った」という言葉が印象的でもありました。
『自分が見たいと思う作品』・・・これを製作できたことの幸せに勝るものはないのではないでしょうか。そして、そのおかげで、私達視聴者もまた「見たかった」アニメを見ることができたのです。語りつくせない一冊です。
「桜からの手紙~AKB48それぞれの卒業物語~」通常版 DVD-BOX
アイドル起用の企画ドラマとしては、
良い方だと思います。
しかし、やたらプロモのように流れるシーンに合ってないBGM、
説明不足の展開、編集の強引さなど、
細かいところがどうしても気になってしまい残念な感じ。
もちろん、AKBの姿勢としては、そうではなく、
コアなファンへのサービス的なアプローチ作品というものから、
純粋に演技に集中して頑張っている作品ではあるとは思います。
しかし、完成した結果としては、もう一歩。
突き抜けた感が弱く、
トータルとしては満足感にバラ付きがあると思いました。
単にAKBだから!好きな子が出てるから良い!
と割り切れば問題無いかもしれませんが、
1つのテレビドラマとして見てしまうと物足りず。
涙を誘うにも、
もう一歩足りない気もしました。
<演出>
最初は個々のエピソ−ドがオムニバス形式で展開。
その後は、最終回に向けて、1つエピソードに収束。
昔あった「おニャン子クラブ」起用のドラマシーリズのような、
お約束のベタ感は多少あるものの、
徐々に普通のドラマとして、自然に見れていく感じはある。
しかし、脚本が驚くような展開では無く、
桜と人物の対比が少し強引かなぁ。
最後のまとめ方も、絶賛できるようなアイデアではなく、
何だか惜しい。
<演技>
まず担任役の、上川隆也の演技が上手く、
これが大きな軸となって、AKBを引っ張っているため、
ある程度は見ることが出来ます。
しかし気になるのは、
やはりAKBの演技力のバラ付き。
ドラマ「斉藤さん」に出ていた、高橋みなみなどは、
目的意識をもって、自分が言いたいタイミングで言っており、
全く違和感なく自然に見れましたが、
その一方で、副担任役の篠田麻里子は、とても残念。
滑舌の悪さもありますが、一部のセリフは、棒読みのよう。
自分の言いたいタイミングで言葉が出ておらず、
言わされているような印象で惜しい。
途中までの良い流れも、これが原因で切ってしまうのが勿体無い。
名作を聴く 芥川龍之介
テレビドラマなどで有名な俳優、上川隆也の朗読による芥川作品である。悪くはないのだが、芥川作品を読ませるにはちょっと若かったかなぁ・・・という印象。あるいはベテラン女優又はベテラン声優の方がよかったか。全体的に抑揚がすくない感じである。特に会話のセリフなどは声色などをもっと使い分けて欲しかった。個人的な印象ではあるが別のシリーズの芥川作品の朗読者「米倉斎加年」の「蜜柑」・「トロッコ」の方が満点ではないが、こちらにくらべると聴き応えはあるように感じた。
パコと魔法の絵本 [Blu-ray]
本編に文句はありません!
思わず泣きそうになるシーンもありましたし、Blu-rayらしい美麗なシーンが続くのも最高です。
でも、やはり同時発売されたDVDの特典映像付きバージョンの存在が気になるという商品構成はどうかと思います。
どちらかというと今率先してBlu-ray版を購入する様な人達こそ特典映像まで全て観たい人なんじゃないかと思うのは
気のせいでしょうか?
そこの所フジテレビが絡む映画のBlu-ray版は心得ているのか、今までリリースしている物は(付属しているのはDVD
になってますが)DVD版同様ちゃんと特典ディスクを収録しています。
(例:容疑者Xの献身,ザ・マジックアワー,少林少女)
多少価格の上昇はあっても商品展開としてこれくらいやるべきではないかと思います。
児童文学名作集
俳優が朗読するって、声質が重要な要素なんですね。
上川隆也さんは少し高い声・低く穏やかな声を使い分け、活舌の良さも心地よく聴いていて心に染み入るような感じでした。
「魔法」の話での兄弟のやり取りは兄の優しさ、弟の純真さが微笑ましく幼い頃が蘇ってきました。
「野薔薇」も「手品師」もどの作品も本を読むより、深く童話の世界に浸ることが出来ました。
上川隆也さんは演技派と言われていますが、ナレーションも心がこもっていてとても素晴らしいです。