ジャーナル・フォー・プレイグ・ラヴァーズ
バシッと平手打ちされるようなタイトル、読むほどに混沌に陥ることがなぜか快感な歌詞、そしてまるでおもちゃ箱をひっくりかえしたように多彩な楽曲・・・。こんなに痛快なロックアルバムは久しぶり。サウンドは一見荒々しいけれど、タイトルと歌詞がインスパイヤするイメージを具現化する歌メロとGサウンドの作りはとても良く練られている。
随所にカッコよく音色もガッツリのGリフが出てくる。個人的に受けてしまったのは、タイトル曲の“RUSHに似てるなぁ・・・”(後で解説読んで納得)。日本版ボートラのラスト曲、残り3分程度に出てくるシークレットトラック、これもいい味出しています。
・・・そして、リッチーの研ぎ澄まされ“すぎてしまった”感性とインテリジェンスが、メロディーが美しいほど、グサグサ心に突き刺さってくる。
痛快で、せつなく、ワイルドで、美しい・・・、売れるかどうかなんて問題ではない、傑作です。
ナショナル・トレジャーズ
B面集のリップスティック〜と今作でほぼ全ての流れが掴めます。
まずは今作を聴いて次にリップ〜を聴く事を薦めます。
☆マイナス1はメンバーの希望とは思いますが、ジャーナル〜から
曲が1曲も入っていません。ファンとしては全オリジナルから少し
ずつ入れて欲しいと思ってマイナスにしています。
リッチーへの思い云々はあると思いますがそれも含めてマニックと
私は思っています。
National Treasures: the Complete Singles (Deluxe Edition)
だとこのベスト盤を聴いてそう想った。若さ故、破れかぶれで非常に青臭く、痛々しくすらあった初期。リッチー失踪後まさかのブレイク、その成功に上手く折り合いがつけられず苦悶する中期。また安定、安住することを嫌悪するがごとく尖ったアルバムとポップ(と言っても所謂、巷にはびこっているそれとは勿論違うわけだが)なアルバムを交互に出し、ゲストヴォーカルを迎えてもやっぱりマニックスでしかなかった後期。一貫しているのは小難しい歌詞とその意味を知らなくても全く気にさせないグッドメロディーな楽曲。クラッシュに間に合わなかった者としては同時代に彼らが居てくれて本当に良かった。感謝の気持ちで一杯である。また充電して期待通り期待を裏切るアルバムを引っ提げて戻ってきて貰いたいと切に願う。最後に全PVを収めたDVDが付いている外盤の方が絶対にお得!しかし初期の彼らは神々しいくらいロックスター全としてかっこ良かったなぁ。
Forever Delayed: Photographs of the Manic Street Preachers
プライベートな写真からクールな写真まで、
メンバーの様々な姿があり、感激です。
やはり、ここまで写す事が出来たのも
友人でもあるミッチ池田さんであるからでしょう。
本自体も大きめなサイズでしっかりとした造り、紙質も良いです。
この1冊でマニックスのこれまでの姿が垣間見れます。
特にリッチーのファンは必見です!
リーヴィング・ザ・トゥエンティース・センチュリー [DVD]
1999~ミレニアム、マニックスの故郷ウェールズ凱旋年越しライブ。
とにかく、映像が素晴らしい!ライブ開始前の会場付近のコアなアフター・マニックス・チルドレンの熱気、ヴォーカルテストするジェイムス、リハーサル中のショーン、ニッキーのインタビュー。そして最高のライブ!!!!
どれもこれもこのバンドが”特別”だと感動してしまう。ファンが映像の中で「マニックスは世界一正直な詞を書く。とにかくライブを見れば最高のバンドだってわかる」と言う通り。「everything must go」はこのライブ版が一番好き。そして、「今ここにいないリッチーへ捧ぐ」と、ジェイムスがアコギ一本で歌う「small black flowers~」、圧倒的な「the masses against」どれをとっても最高。「Australia」のニッキーのファッションも必見!全22曲。更に映像特典もスタジオ収録の曲とインタビューも付いてます。是非に他のライブ・アクトもDVD化して欲しい。。。