ムサシ通常版 [DVD]
藤原達也、小栗旬の豪華キャスト!2人とも大ファンでありまた、脚本は井上ひさし、演出は蜷川幸雄と、これ以上ない豪華な顔ぶれ!非常にに期待しておりましたが、セリフはよく聞きとれず、期待ほどではなかったと思います。DVDなのでライブの臨場感は味わえないのはしょうがないにしても、3時間21分は長すぎるし途中で飽きてきてしまいました。
宮本武蔵 [DVD]
錦之助の「野生児タケゾウ」を筆頭に役者は熱演、セット、ロケの映像とも非常に力が入っていて、「新しい宮本武蔵を作るぞ!」というテンションの高さが感じられる。
ストーリーはおなじみのものだが、群像ドラマを目指すべく、武蔵以外の出演者にも丁寧な目線が払われている点に注目。
ムサシ特別版 [DVD]
5人6脚や剣術の脚運びの練習(タンゴ)、笑えました。
そして、今回はお笑い担当の吉田さんのいい声!すばらしいです。
今、小次郎役を勝地さんがやった舞台をlivespireで上映しています。
見比べるのもいいかもしれません。
蜷川さんは、勝地さんに小栗さんの時よりも獣くささを求めたようですから。
そして、井上さんの一番言いたかったことは、鈴木杏さんのセリフなのでしょう。
武士が己の名誉を賭けて果し合いを行うことは「正義」。しかし、井上さんは、例えどんな立場であっても人を殺めること、その人の人生を終わらせることはどんな理由にせよあってはならないことだと言っているようでした。
折しも、脚本が書かれた2009年はイスラエルのガザ地区への空爆で始まりました。
最後、武蔵と小次郎が「達者でな」「体をいとえ」とお互いに言葉をかけて終わります。
蜷川さんが井上さんに新作脚本をこの時期にお願いしたというのが、なにやら感慨深いです。