マネーハンドラー ロックフェラーの完全支配 【アグリスーティカル(食糧・医薬)】編 (超知ライブラリー 53)
この本は、今の時代を読み解くのに必読の本に思える。かなりの良書です。
しかし、タイトルのセンスなさすぎ。これじゃ、「陰謀論もの」というキワモノ扱いで終わってしまう。
原題がそうなのかと思ったら、原題は「Seeds of destruction」。原題をそのまま翻訳して発売したほうがよかったんじゃないでしょうか。
日本の編集者のセンスのなさで、せっかくの良書がキワモノ扱いで埋もれてしまいそう。
SANWA SUPPLY TAP-AD1R 2P-3P変換アダプタ
3P→2P+アース線というタイプの変換アダプターはよく見かけますが、
その逆というのは今まで見かけませんでした。ピュアオーディオ用途や
ホームシアター用途として、3Pタイプの電源タップに挿して使ってます。
我が家には2P+アース線の電源ケーブルが3本あるので、試しに2個購入。
実際に使ってみて問題もなく、良い感じだったので、もう1個注文しようと
思ってます。3Pタイプの電源ケーブルを買う術もありますが、資金的に
そこまで手が回らない時には、この変換アダプターが役に立ちますね。
仕様の割には価格が高めに感じるので、1個1000円未満に抑えるか、各端子に
金(24K)かロジウムで厚手のメッキ処理を施してこの価格で売ってほしいと
思います。画質・音質にこだわりを持つ私としては、後者の方を希望します。
とても良い製品だと思います。良い買い物をしました。
ターミネーター3 [Blu-ray]
多くのキャメロンフォロワーから世界的バッシングを受けた本作ですが、これはこれで面白く出来ていると思う。
1がタイムトラベルを逆戻りできない一方通行の物とすることで歴史改変行為自体を歴史の一部として完結させ、タイムパラドックスが生じない立場で作られていると思われるのに対し、2は少し未来のことに突っ込みすぎたために最終的に歴史を変えてしまいタイムパラドックスを生じさせてしまっている。
スカイネットを阻止したのにも関わらず、そのきっかけを作ったのはスカイネットが送り込んだターミネーターの出現によるというパラドキシカルな事象が残ることで、観る者にそれに伴う漠たる不安感を残す作品となってしまった。
誰かがタイムパラドックスに関するレビューを書いていらっしゃったが、まさにそういう事態を招きそうなラストだった。
逆にこうした矛盾を敢えて放置することでSF作品としての面白さとして表現したといっても良いのだが、タイムトラベルと歴史改変という重要な概念を明確な理論を提示しないまま粗雑に扱いすぎた感はやはり拭いきれない。
おそらくキャメロンが続編を製作したくなかったのは彼のタイムトラベルの概念では、続編においてさらなる矛盾を生じさせ、1と2の話が意味の無いものになることを知っていたからだろう。
3はそうした無理な状態を引き継ぐのだから、否が応でもストーリーラインに無理を生じさせる必要があったと思われる。2の矛盾を解決するために「大筋ではタイムトラベルによる歴史改変は出来ない」というファイナルデスティネーションのような時間−歴史概念を主軸にしたのだ。
そうした概念を主軸に1から3まで通して観ると、確かにストーリーを貫通させることはできる。折角の続編なのでもう少し観るものの知性を惑わし混乱させるような無茶も出来たと思うのだが、やはりキャメロンをリスペクトした結果か、2で最後に生じた矛盾をごまかしてあげているような甘く優しい仕上がりの作品となっている。
ただ、1と2を補助的な作品として、3をメイン作品とみなければ矛盾を補えないということが、ターミネーターファンには許せないのだろうなぁ。分かるような気もする。
最初に書いたとおり、個人的には面白いと思うし、2の矛盾をフォローするためにこういうまとめ方もいいかなとも思う。パラレルワールドとかなんとかで何でもありにするよりは全然よかったかな。まぁ、感じ方は色々でしょうね。ただ、1と2をぶち壊したと考えるのはやや早計に過ぎるかな。1だけで観る。1と2を観る。1から3まで観る。と様々な見方で頭をフル回転させて事態を空想しながら楽しめばよいのでは?
という感じで何となく擁護派の私ですが、キャストには大いに不満が残ります。2でエドワード・ファーロングが演じた役をニック・スタールに演じさせる理由が分かりません。10年で普通の顔があんな猿面冠者になるわけないでしょう。歴史の歪みのせいとでもいうのでしょうか。ファーロングが出演させられなかった薬の事情はあるでしょうが、もう少しイメージは重視して選ばないと…。またキャスリン・ブリュースター役のクレア・デーンズもルックスでT-Xのクリスタナ・ローケンに見劣りしすぎ。途中、T-Xを応援してしまっている自分に気づいて俄かに反省したほど。
BDの出来はまぁまぁです。映像はもう少しマスターをいじっても良かったのではと思ってしまうレベル。主観的に3.5/5くらい。音はDVD版と比べると大幅に良くなってます。何しろDolby TrueHDです。主観的に4.5/5くらいです。DVDから買換えて購入する価値は十分にありますよ。
Use Your Illusion 2
自分は90年代の最高傑作だと思ってるが、このアルバムは意外と評価されてない。ミュージックマガジンの特集の90年代ベスト100にも入らなかった。
忘れもしない1991年の発売延期騒動(6月から9月へ延期)。この時期NO.1バンドの名を欲しいままにしていたガンズ。ドラマーの交代とキーボードも大幅に導入。とにかく1と2で全30曲トータル150分。極的な密度に圧倒され4年間くらい常に聴きまくっていた。
本作はカントリー色の強い(7)「BREAKDOWN」や名バラード(13)「DON'T CRY」など少し抑え気味の曲が入っていて1以上にバラエティに富んでいる。特に9分に及ぶ見事な曲展開を広げる(11)「ESTRANGED」は大好きな曲で、シングルカットはされなかったがビデオクリップは製作されて、1の「NOVEMBER RAIN」より金がかかってそうな凝ったPVだった。
(12)「YOU COULD BE MINE」はご存知「ターミネーター2」の主題歌。このアルバムの前奏曲とも言える先行シングルだった。なぜか全米シングルチャートでベスト10入りはしなかった。
歌詞の面での神経を揺さぶる程の切れ味の良さも特筆すべきだろう。アクセル・ローズの怒りと葛藤が混然一体となって聴く者を打ちのめす。
こういう様々な色を持ったバンドはガンズ以降出てきてない。偉大な足跡を残した。