マイク・タイソン THE MOVIE [DVD]
90分、マイク・タイソン半生記。
マイクのナレーションで淡々と進行します。ホリフィールド以降、2005年のラストファイトも
収録されていて、日本で発売されているDVDとしては唯一の「完全版」マイク映像集じゃないでしょうか。
ただし一戦一戦のファイトシーンは短いのでそっち期待の方は別のDVDと「併用」でしょう。
タイソンが愛娘とボクシングごっこをするホームビデオや05年最終戦後のインタビューは往年のファンの涙を誘います。
ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)
女性ですが、楽しめました。
サスペンスな構成になっているため、謎を解いていく本作は、コメディだけでなく、パズルゲーム感覚でも楽しめました。
最後の写真までのくだりも面白かった。とても練り込まれた作品だと感じました。事件が沢山あるのに、破綻しないのが素晴らしいですよね。
ただ、下ネタは多いです。苦手な方は気をつけて下さい。
マイクタイソンパンチアウト
1987年に任天堂から発売された縦向き仕様のボクシングゲームです。
ダイナマイトパンチと呼ばれる豪腕と俊敏さで`80〜90年代に世界を席巻した
元WBAスーパー・WBC・IBF世界ヘビー級王者「マイク・タイソン」がラスボス。
試合を重ねてタイトルマッチに勝利し次の階級に進み、彼に挑むまで苦難の道が続きます。
ファミコンとはいえ、ストレート、ボディの左右攻撃と
ガード、サイドステップ(回避)、ライフシステムも加味している試合駆け引きにハマります。
カウンターなど決めれば☆マークが光り、
一撃必殺の右ストレートを放てるので逆転要素も充分。(ただ隙が多い)
敵は自分の2倍以上の体格をしており、階級が進むにつれてどんどん巨大化。
さらに凄まじく速くなる攻撃と巧みな防御に、尋常でない反射神経が要求されるため、やたらと目が疲れます。
弱点または相手の必殺技を看破しないと、絶対勝てない相手もいるので攻略要素も強いです。
(※インターバル中の英語のアドバイスが参照になります。)
しかも、判定にもつれ込むと必ず負けてしまうので、
後半、何とか1ラウンド中に3回ダウンさせてTKO勝ちを狙うのも厳しくなります。
パスワードで途中開始も可能ですが、その階級の最初からになってしまうのでこれまた大変。
ちなみに最後のマイク・タイソンの強さは異常。
回避するのも難しい超絶神速技と全然減らないライフに全身全霊の反射神経耐久勝負を強いられます。
勝てる人はいるのでしょうか?でも何度も挑みたくなる面白さはさすが任天堂ですね。
タイソンはなぜ耳を噛み切ったのか (小学館文庫)
1997年6月28日、MGMグランド・ガーデンで、タイソンは試合中に王者ホリフィールドの耳を噛み切った。この衝撃的な事件の背景を、タイソンの生い立ち、さらにヘビー級ボクシングの歴史を概観することで説明しようと試みる。そして著者は「喪失」という言葉をキーワードに、タイソンがこの凶行に至るまでの軌跡を辿る。
アラーの神さえも救えなかったタイソンの「喪失」はとてつもなく大きなものだった。そしてこの喪失がタイソンを精神的に追い詰め、この凶行が起こり得る素地を提供したことは間違いないだろう。しかし、この喪失のせいで「ルールをはずれた凶行に及ばざるを得なかった」(251頁)とすぐに結論づけるのは、因果関係があまりにも直線的すぎる気がする。現にホリフィールドも、アマチュア時代に「試合中に怒りのあまりマウスピースを吐き出して相手の肩に噛みつくという事件を引き起こしている」(225頁)。タイソンだけが特別だとは思わない。過去の精神的軌跡にその直接的原因を探ろうとしても、因果関係が曖昧すぎて限界があるのではないだろうか。
自分としては、少年期に犯した数々の犯罪同様、その場で触発されて条件反射的に起こしたという性格の方が強い気がする。つまりより直接的な原因とは、ホリィのクレバーな戦略とその結果として多発したタイソンへのバッティングとクリンチであり、それに苛立ったタイソンがとっさに起こした反応だったろう。タイソンの生い立ちが土台となりつつも、直接の契機は試合そのものにあったように思う。(もちろん筆者は「私はボクシングの専門家ではないので、専門的なテクニックの面からそれについて語るつもりは毛頭ない。そうではなく、私は作家として、タイソンの人間的な側面から、それについて語りたいと思っている」(15〜16頁)と断っており、この批判はあたらないかも知れないが。)
しかし、この本がタイソンの一面にすぎない「野獣性」を、他の側面、すなわち度重なる仲間の喪失の結果生まれた、癒されることを拒絶する孤独と人間不信に光を当てることで、中和していることの意義は強調されよう。全体的には極めてバランスの取れた論であると思う。
ところでこのタイソンの心の闇を神さえも救うことができなかった訳について、「解説」で香川照之が述べていることは示唆に富む。
天に神様がいるわけではない。自分の中に、私は唯一無二の存在ですという全的充足を見いだす奇蹟の中核を、便宜上『神』と呼ぶのである。(中略)おそらく、タイソンがアラーの神に触れることによって見つけたものとは、残念ながら自らの神性ではなく――単にアラーの神の、崇高で誇り高い姿そのままでしかなかったのではないだろうか。つまりタイソンには、自分の中に『神』を見いだすためのスペースが、もうどこにも残っていなかったのではなかろうか。(259〜260頁)
イスラム教に帰依しても、タイソンには「(個人に内面化されたものとしての)神」は見えていなかった。「神」の内面化を必要とする信仰は、自分の外にしか充足の対象を見出し得なかったタイソンには持ち得ないものだった。
ベスト・オブ・マイク・タイソン KOスペシャル [DVD]
85年3月のデビュー戦から、東京ドームでの王座転落まで全20試合がギッシリ収録されています。同時発売の「ヘビー級トップ10」同様、再生時間は約6時間。ついにあのバスター・ダグラス戦の米国放映版をフルラウンドで見ることができました! 間に入る解説陣の分析も実に鋭く、必見です。これは「タイソン・グレイテスト・ヒッツ VOL.1」ということで、ホリフィールド、ルイス戦など今回未収録のその後の試合を収めた「〜VOL.2」を期待します。
特典映像はデビュー時から引退する05年までのインタビュー集。純真な少年の心が徐々に外見と共に壊れていくのが解る、衝撃の映像でした。