恋するトマト [DVD]
以前、ブログでタイトル、ストーリーは、知っていたのですが、見る機会が無く昨日見ることが出来ました。
元々フィリピンものって少ないんですよね。そんな中で、まともにフィリピンを見据えて撮った映画だな!と思いました。
多分、制作上の問題なんでしょうが、主人公の英語がちょっとどうなの?って感じました。
朴訥な農家の長男があれほどまでに変わって、英語を喋るって設定なんですけれど、地方に少女を捜しに行って、スカウトするんだったらタガログ語でしょ!って突っ込みを入れたくなりました。(^^;)
フィリピンを描いた作品としては、相当な制作者の熱意が感じられる作品です、ひとつ残念だったと思ったのは、クマインカナバ?の意味が良く理解出来なかったです、私の見方が悪かったのかも知れませんね。
漂着
作者は、「貧しさ」を原点に、生きることへの賛歌を歌う作家だ。
農業雑誌へ掲載された経緯もあるだろうが、農家出身としての憤り、そして哲学、政策が語られる。
小説としての筋は、男と逃げた妻を取り返そうとする男の物語だ。
その過程で語られる農業への熱い思いは、胸を打つ。
確かに、あまりに戯画化された登場人物やその展開の荒唐無稽さは、今までの小檜山作品のリアリティ
からは、ほど遠いかもしれない。しかし、農業を見つめる作者の真摯さと熱い思いが、読む者の胸を打つ。
食べるものが、生きる上で、最も価値が高いはずなのに、それを作る農家がどんどん減っている現実を
私たちは、彼のメッセージを通して今一度考えるべきだ。
主人公が都会人を叱り飛ばす言葉は、圧巻である。小説のおもしろさも十分堪能できる。
人生という旅
筆者の文章表現には特徴がある。
セーターはセエタアになるし、ライスカレーはライスカレエになる。
言葉が必ずつながっている。線路も駅と駅をつないでいる。その短いつながりの中で、静かな感動を呼んだエッセイが一冊にまとめられた。
流した涙は、涙の川になってしまう。読み始めると止まらなくなる。もちろん涙も止まらなくなる。