増尾元章セレクション MOTOAKI MASUO SELECTION (2CD)
まさに典型的な「フュージョン」の音がたっぷり詰まった2枚組で合計2時間以上はあろうかという濃い作品集です。
ハワイの風景が想い浮かぶギターの音色がとても心地いいです。
20年前頃はたぶんTVCMや番組のテーマ曲、挿入曲としてかかっていた曲ばかりで
タイトルや演奏者が誰だかわかりませんでしたが増尾元章さんの曲だったんですね。
ジャケットを色々楽しめるのもちょっとしたことですが良かったです。
私は鳥たちが集う「パラダイス」のイメージがぴったりだと思います。
同時にキングレコードのエレクトリックバード・レーベルが大量に復刻されていて、こちらも嬉しいです。
こちらの「selection」の廃盤復刻日記を増尾さんがWEBサイトに書かれており、そのこだわりぶりが垣間見れます。当時のレコーディングで最長時間記録を作るほどの作品づくりだったようです。
今はコンピュータで何でも早く簡単にできる時代ですが、確かに20年前頃はまだほとんどが「アナログ」だったような気がします。
古きよきアナログ時代の作品ですが、「音」は今聴いても全く古さは感じられず若いリスナーには新曲として受け入れられる爽やかさがあります。
フュージョン好きの方は購入して損はない作品だと思います。
ギター・ワークショップ Vol.1
当時この4人の競演なんて予想出来なかった!
プリズム参加直前の森園、ブルース畑から転身しYMO参加前の大村憲司、浪速のブルースギタリスト山岸、そして“日本のエース”夜明け前の香津美。
森園は四人囃子時代とはうって変わったミルキーな「Daydream」と珍しくブラスセクションを加えてのファンキーな「Out Of Blue」を元気一杯に披露。アタックの強いピッキングが印象的な大村憲司の「Left Handed Women」とバラッド「男が女を愛する時」。破天荒さが良く表された山岸に、アレンビックのギターがいい音を奏でている香津美。どれも優劣つけ難い、素晴しい演奏を披露している。
そしてこの4人による、ピーター・フランプトンの「I'm In You」の競演はまさに夢の世界!
各人の個性がプレイに表れていて聴いていて楽しい。
それにしてもここでの香津美のギターは甘〜い香りが漂っていて見事。また大村憲司の2曲も絶品のプレイと言える。
このアルバムの第二弾は香津美に代わって天才ギタリスト秋山一将が参加しているが、やはりこの4人によるシリーズ化をしてほしかった。
ロック誕生 THE MOVEMENT 70’S~ディレクターズ・カット [DVD]
個人的に、フラワー・トラヴェリン・バンドの「Make Up」の映像に期待していたんですが、
収録されていたのはYouTubeにて公開の某映像にスタジオ音源を被せただけのものでした。
また、その他の多くの演奏シーンの映像も既出のものばかりで、まったく肩すかしです。
70年代当時の日本のロックの映像が1つのアーカイヴとして集約されたことは意義深いとは思うし、
そうした資料的なものとしてはそれなりに良い作品かもしれません。
が、1つの映画作品として観た場合はちっとも面白くもないでしょう。
なにしろ、内田裕也さんや近田春夫さんといった人達へのインタビューの合間に、
昔の映像が時系列もばらばらにダラダラ挟まっているだけの薄っぺらな構成でして、
映画のはじまりと終わりを内田裕也さんへのインタビューで纏めて、
どうにか全体を締めているだけの映画ですから。
インタビューをもうちょっと幅広く、細かくやって、
当時のレコード会社のディレクターだとか、ロックから別の方向へと流れていった人達とか、
そういう人達の証言も取り込んでくれていたら、奥行きのある見応えのある映画になったのでは。
例えばその後のYMOのメンバーがいたエイプリル・フールの人達だとか、
モップスから名プロデューサーへ転身を遂げた星勝さんとか、
ヒーリング・ミュージックみたいなものをやるようになった喜多郎さんとか、
話を訊くべき人は、いっぱいいたでしょう?
これでは「ロック誕生」というよりは、「内田裕也誕生」ですよ。
内田裕也さん、大好きだからこれでもいいんだけど(笑)。
ミュージック・マスターガイドDVD“Live 6”
CUBASEからabletonへ乗り換え組て2日目。
クリップとシーンの独特の構造に戸惑いましたが、この教則DVDのお陰で一気に問題解決しました。
良い意味で薄めの内容になっており、abletonの使い方をざっと把握できます。
マニュアルを読むのめんどくさ。。。という方は、こちらの商品を先に観る事をお勧めします。
詳細な内容に関しては、先のG太郎さんが的確にレビューされていると思います。
内容を考慮すると、価格が2000〜2500円程度だったら星5個だったのですが。。。
伝説のヒーロー~フジテレビ系「F1グランプリ」番組使用曲
今年のF1地上波オープニングのクイーンの曲をメインにしたコンピ。
選曲はまあまあ良く出来てます。
買って損したと言うことはないでしょう。2500円の価値あり。
最後にボーナストラックとして、2005年最後の3リットルV10、ホンダの鈴鹿スペシャルの音が入っているのがかなり良かった。
栃木研究所でのベンチテストの音なので、非常にクリアに録音されていて、ホンダ好きはこのためだけに買っても良いと思います。