春、バーニーズで [DVD]
西島秀俊なんぞ、洋画ばかり見て邦画(ドラマ)を見ないワシは知らなかったぞ。メチャ演技上手いやないかい!監督及び脚本も秀逸。セリフでの感情表現を極力抑え、さりげないない会話や、表情だけでここまで表現させた俳優、監督に拍手を贈りたいわい。音楽も危うい主人公の心の内を漂わせる感じで見事。この映画(ドラマ)の主人公の気持ちをわからない(理解)できない奴がたくさんいると思うが、もう一度人生やり直したほうがいいぞ。ちなみにワシは寺島しのぶもファンである。
NOCTURNE No.9
このシングルのいい所といえばまず第一に、『カッコイイ!!』ということがいえます。BOOWY時代とは多少、違ったギターサウンドも最高で俺に言わせてみれば、この曲を「ダサい…」というヤツはいるのか!?と思うくらいの出来だと思っています。
多分、このシングルを買って”後悔”ということはまずないと思うし、カッコイイ!それに、ギタリストとしての布袋さんが見えてくる一枚だと思います。
てか、ポケメロ?のCM(←ギターを弾いてるやつ)で出だしのみが使われてるし…。
パレード (幻冬舎文庫)
若い男女が共同生活をしていて、それなりに打ち解けて仲良くしているけど
それぞれが自分を演じて、決して本当の自分は見せない。
そんな住人のそれぞれの語りが、1章ずつ、ゆるゆると続きます。
私は、未来・サトルあたりで結構、退屈に感じてしまいました。
最終章の内容には、みなさん同様、驚かされましたが、「えっ、これだけ?」と
物足りなく思ってしまいました。
前振りが長く単調に感じたため、最終章が短くインパクトが弱いという印象を受けました。
解説にも書いてあった通り、もう一度読み直せば、1回目と印象が変わってくるのでしょうし、
2回3回と読んでこそ、この小説の良さを味わえるのだろうとは思うのですが、
読後感が悪く、退屈な前ふりが長かったことが影響し、もう一度読もうという気持ちになれずにいます。
悪人(下) (朝日文庫)
毎日出版文化賞、大佛次郎賞を受賞、近々映画化との評判を聞き読んでみた。上巻から一気に読んでしまう面白さ。上巻は殺人事件に直接・間接に何らかの形で関わった人達の人間性と生活を描きつつ、犯人が殺人に至るまでの過程と感情の変化が除所に明確になっていくサスペンス色が強い描き方だが、後半は、サスペンスス色は若干薄まりどちらかと言うと光代という女性との恋愛色が強くなっていく。寂しさからかアイデンティティを得るためか現実未来からの逃避からかお互い強く惹かれあっていく経過とその後の悲劇、またそこに間接的に絡むさまざまな人々の人間性とそれまでの人生。それらが巧みに絡み合い素晴らしいサスペンスと人間ドラマを作り出している。文体も読みやすくラストまで一気に読んでしまう。
パレード (初回限定生産) [DVD]
マンションで共同生活する、過去や秘密がある若者たち。互いに関わり合いすぎず、一定の距離をおいた交流。居場所の安泰を乱さないため、彼らは決してバランスを壊さない。この“パレード”の列を乱さないことが重要なのだ。
ところがそこに、正体不明の金髪の少年が加わり、均衡が保てなくなる。近隣では連続通り魔事件が起きている、という設定。
何か事件が起きても、危険が生じても、彼らは常に静かで、クールで、そこがなんとも怖い。ヒューマンホラーといってもよい気がする。
都会の若者たちの心の奥深いところを、テンポよく、鋭くついた、行定監督の最近の秀作。これがホントにセカチュウの監督作品か、とおもう感じだが、若者たちの寂しさ、孤独を鋭く淡々と描いているし、その観察力、描写力はさすがとおもった。出演者たちもかなりの好演とおもう。かなりの見ごたえで、リアリティのある怖い映画をみたいひとにおすすめです。でも、ちょっと後味が暗いというか、怖いかな。。。星4つ以上のレベルとおもいますけど。