四畳半神話大系 (角川文庫)
デビュー作「太陽の塔」の約1年後に書かれた作品とのことである。パラレル・ワールド。4章からなる物語であるが、連続性はない。大胆な実験である。
饒舌で語彙豊かな語り口、各物語の構成はデビュー作に比べて長足の進歩を遂げ、傑作「夜は短し歩けよ乙女」の先触れを成す。しかし全体として眺めた場合、読み手としてはトリックの妙味と味付けの多様性とを楽しめるにしても、コピーペーストされた部分はどうしても読み飛ばしてしまうのである。この果敢な実験には賛辞を贈りたいが、手法的に不可避の空白部分を背負わざるを得なかった点では、どうしても欠落感を伴った。
主人公とその生活環境は「太陽の塔」「夜は短し歩けよ乙女」と同様であると言ってよい。いずれも京大生でありながら勉学とはあまり縁のない生活を送っている自意識過剰な男子学生の、極私的妄想小説である。どの作品にも共通して言えることがその女性感であり、同世代の若い女性はすべて謎めいて知的で自由でキュート。これはモテない青年男子が憧憬する女学生の典型的な姿であろう。
本作品については完成度をとやかく言うべきでなく、難しい実験に挑んだ作者の勇気を賞賛したい。
ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)
絵本『ぐりとぐら』が大好きでした。
2人のねずみが作るふかふかのホットケーキがとにかく美味しそうで
子ども心にも印象深かったのですが、
2人の子どものお父さんになって、何十年ぶりに読み返してみたら、
ホットケーキではなくてカステラでした!
そっかー、ライオンや象たちと分けて食べてたのはふんわり黄色のカステラだったのか。
シブいな、ぐりとぐら!
閑話休題。
「歩こう歩こう わたしは元気♪ 」
日本中の子どもに親しまれているこの『さんぽ』という歌は
『となりのトトロ』のオープニングテーマですが、
なんとこの作詞も『ぐりとぐら』の作者・中川李枝子さんでした。
知らなかったな。
宮崎監督が昔から中川さんのファンで
「子どもが大きな声で歌える歌を」という希望で依頼したそうです。
宮崎駿と中川李枝子。
僕が子どものころから大好きなこの2人が、この歌で結びついているなんて。
そして、僕の子どもがやっぱり大好きになるなんて。
人生ってやっぱりおもしろい。
Epica Stella
まずOPで、『あーこれはまずいかな』と思ってしまいます。
しかしゲームを始めてみると、始めけっこう気になっていたOPのしょぼさ等はすぐに吹っ飛びます。
やりはじめると止まらなくなる様な面白さがこのゲームにはあります。
大航海
1曲目
無計画とゆう名の壮大な計画
「濁った海
鉛の空
せつなく笑うカモメ
心配するな
オレも不安だ」
なんとも味のある絶妙な歌詞
そして、アドリブちっくな曲の展開
これぞ詩! かっこよすぎます。
3曲目
SKIP
「なんにもしてないくせに
無敵になってた」
のっけから。。。なんともトモフ的な素敵な歌詞。
これで泣かない人はいないのでは?
5曲目
不惑
「確かに、もう
迷えないや
選択肢は消えた」
ある程度年齢が行くと、非常に味わい深い歌詞。
8,9,10曲目+おまけ1曲
悪い方の錯覚、最高の錯覚、光をあつめて、マーライオン。。
1曲目とつながるラスト3曲+1曲
船長が
「さめなければ
さめなければ
こっちが現実なんだ」
と不安だらけの人たちをいざないます
「光をあつめて
さあ、どこまで行こうか
居心地いい空気で
最強の幻想で
埋め尽くせ」
アルバム通しで何度も何度も聴きましょう。
アレンジと歌詞と非常にできがよくて
どの歌のどの場面でもうっとりしちゃうこと間違いありません。
PinkFloydのAnimals、The Wallとか、そう言った有名どころを上回るレベルの
精神の中身の奥の奥の部分を描いたコンセプトアルバム。
それが最高の音で仕上げられています
日本にtomovskyあり!といえる最高傑作です。
30-35 vol.1「もう一回、バンドやろうぜ!」
この対象の年代より少し下です。
パーソンズ聴きたくって買ったのですが、他も聴き所が多数あって良かったです。
当時は全然聴かなかったバンドの曲もありますが、改めて聴くといいですねぇ
特にSHOW-YAなんかはおしっこちびりそう(笑)その次の曲がXってのは完全狙ってますよね
こういう物に私的感情を書くと怒られそうですが…ハウンドドッグとかレベッカって
僕も周りの友達も含めてバンドというよりポップスって括りでした。
カステラの選曲も…まだ他にいい曲あった気がします。
一番の疑問は、ブルーハーツが入ってないのが非常に残念です。
大人の事情かも知れませんが、この時代なら必ずブルハだったような気がして星4つ