ムー DVD-BOX 1
続編の「ムー一族」がよりバラエティ色を強め、笑いの部分が多かったのに対し、原点の「ムー」はあくまでドラマ部分に重きを置いた泣けるホームドラマです。
この「ムー」シリーズを語る上で不可欠なのが明と暗の共存。
一方ではドタバタ的に明るく、もう一方では思いっきり暗い。その絶妙なバランスがこの作品の持ち味だった。
「ムー」では、過失で妹・桃子を障害者にしてしまい家を出た長男・健太郎の苦悩、桃子の許し、弟・拓郎の反発が深く描かれていて秀逸だった。
しかし続編の「ムー一族」ではその設定はリセットされ、うさぎ屋の地主の若い後妻と駆け落ちした健太郎の話で、それが元で立ち退きを迫られている設定。
健太郎の家族に対して不義理をしている点は変わらないが後者は明らかにインパクトに欠けていた。
その設定一つ取っても「ムー」には敵わない。
さすがに文化や習慣に時代を感じさせるが、古き良き昔の日本を楽しむには現代の観賞にも十分耐えられる作品です。
仮に現代のテレビ局が絶対に作れない番組を3つ挙げよと問われたら、この3作品を挙げたい。
「8時だョ!全員集合」と「ゲバゲバ90分」、そしてこの「ムー」を。
TBS 水曜劇場の時間ですよ
70年代に高視聴率を保ち続けたTBSの水曜劇場の主題歌、挿入歌が
オムニバスのCDとして発売されたものです。
当時は決して明るい時代ではなかったはずですが、
このCDの音楽は、時代の優しい側面を映し出しています。
音源としては天地真理や浅田美代子、郷ひろみなど、
今までに何度もCD化されたものも多いのですが、
ひとりごと(西真澄)、わたし(谷口世津)、短篇小説(桂木文)など
発売はされたけれど、廃盤になったままのものや
23才(風吹ジュン)、ひとりだち(白鳥哲)、春・夏・秋・冬(後藤明)
など、知る人ぞ知るという曲まで収められていて嬉しい限りです。
意図的にメジャーコードを使った新人の曲も
逆に意図的にマイナーコードでくらい時代をイメージした
「昭和枯れすすき」「北へ帰ろう」のような曲も
ともに良いバランスで並んでいます。
「茜さんのお弁当」までの時代でCDが終わっているのもいいと思いました。
(とんねるずが出演した「時間ですよたび」などまで入っていたら
逆にマイナスになってしたと思います)
ムー DVD-BOX 2
これで「ムー一族」と合わせて「ムー」シリーズがDVDにてコンプリート出来ます。
このように過去のドラマなどのコンテンツがパッケージ化されるのは良いですね。著作権等の処理が困難なケースもあるようですが、ぜひこれからも積極的にリリースしていただきたいです。
ムー/ムー一族
不覚にもこの復刻版CDが発売されている事を最近まで知りませんでした。
遅ればせながら感動です!!
当時リアルタイムで毎週イベントの様に楽しみに観ていました。
当時はビデオも無く録画できなかったのでカセットテープに録音してオープニングの曲やセリフを次の週まで聴き返した事も思い出しました。
長年待ち続けているのですが、残念な事に未だDVD化の予定は無いようで
「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」に続き、一日も早いDVD化を切望せずにはいられません。
ムー一族 DVD-BOX 1
いやー、懐かしくて思わず買ってしまいました。笑えるのは、60歳、70歳を越えた私の親が「見る見る」って持って帰ってしまったこと。この年代の大人達も見てたってことですね。たくろうとカネタさんの掛け合いも好きですが、たくろうと伊東四朗の「よいしょっと!」って掛け合いも好きですねー。
ただ、今見ると、由利とおるとかの下ネタ系は最近のテレビには出てこないもので、最近の子供には結構理解が出来ないものかと。飲み屋でフォークソング出てきたり、「ジャッ ジャッ ジャーン!」って音楽と共に清水健太郎がただ歩いているのも、今の子供には理解不能ですね(笑)。夜、大人だけで見るDVDですね。でも、6歳年下の妻は、「こんなの知らなかった」と。途中まで見て、「つまんない」と。うーん。当時見ていた人しか、良さが分からないかもしれない…。