大阪ソウルバラード 番外編
私は昔、ラジオから流れたオール巨人の「あんじょうやりや」を聞いて感動し、シングル盤を買いにレコード屋さんに走ったことがある。男が外出先からアパートに戻り、部屋の明かりをつけると、一緒に暮らしていた女の荷物がなくなっている。この曲は、全編その男のしみじみ切ないモノローグを巨人が熱唱するきまじめで美しい音楽である。今まで苦労をかけたけど、これからうまくやって行けると思っていたのに、そんなときに出て行ってしまうなんてお前は本当にアホや、という趣旨の呼びかけと、天神祭りに出かけたときの情景などがあって、ラストは「あんじょうやりや、元気でやりや」「あんじょうやりや、ええ奴探しい」と結ばれる。歌謡曲の中には、時々埋もれた真の名曲というものが現れる。オール巨人のこの歌も名曲だ。だが、CD化されることはおそらくないだろうと、私は考えていた。それが思いもよらぬ形で、オムニバス盤の中で甦った。ありがたいことである。色物・企画物であったとしても、CD化されることは本当にありがたい。寺島まゆみさんの作品もCD化されないだろうかと痛切に思う。
TOYOTA CROWN CM COLLECTION 1963-2010 [DVD]
最近、昭和のCMをDVD化することが増えていて、昭和マニアにはたまりません。前回のスカイライン、クラウンと来ましたので、様々な車種のCMをDVDしてもらいたいですね。例えば、セドリック・グロリアなど。ちなみにクラウンが好きな人もそうでない人も楽しめるDVDであることに間違いはありません。
SHARP AQUOS 19型 地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン液晶テレビ LC-19K5-B ブラック系
この値段でこの品質。
そして、SHARPのAQUOS。
カスタマーレビューで、音がこもって安っぽいとありましたが、設定→音声調整で調整すれば、全然大丈夫です。
画質も、使いやすさもバッチリです。
テレビを見るという事で言うと、何の不満もありません。
昭和が明るかった頃 (文春文庫)
吉永小百合の出る映画はなぜつまらないのか-。
サユリストを挑発する、そんな冒頭から一気に読ませる。
低迷する「日活」が、裕次郎や小百合を得て全盛期を迎えるところから
テレビの台頭の中で衰退していくまでを描く。
さまざまな監督や俳優の名前、懐かしの映画名が出てくるが、
話の中心は、吉永小百合であり、次に裕次郎であり、彼らの出演した映
画である。
日活映画の中に現れた「戦後」の有り様を斬るところが秀逸。
映画好きや、「戦後」に関心を寄せる人にとって、読んで損のない好著。
SAYURI 吉永小百合アルバム
私は「サユリスト」ではない。「コマキスト」なのだが。ほんとは「トロツキスト」である。知らない?まあいいけど。構成は和田誠だが表紙の「SAYURI」というタイトルはやめてもらいたい。大和なでしこなんですから小百合さんは。本名である。収録されている写真をざっと見たが私が見た(知っている)早大第二文学部史学科4年の女子大生「吉永小百合」さんを見出すことは出来ない。「スッピン」というのか「素顔」の地味で小柄で目立たない吉永さん。体育の授業で卓球していた吉永さん。不味い文学部の学食でカレーうどんを召し上がっていた吉永さん。オムライスが好物と聞いたことある。「いつも一人の」吉永さん。誰も話かけないんだよな。第二文学部は廃止されたそうだ。私たちの「母校」はもうないんだ。寂しい。お嫁さんもいないし。