ぼくの週プロ青春記 90年代プロレス全盛期と、その真実
FMW・全女を主に担当する週プロ記者として過ごした、8年間の思い出が詰まった本書。
終盤に親日の取材拒否、名物編集長ターザン山本の追放を経て『週プロ』が『週プロ』でなくなっていく姿が書かれているが、スポーツ紙はどこもタブーだらけで、一般誌に時折見かけるジャーナリズムや、反協会記事も皆無だ。
プロレス誌は、タブーに目を向けない他のスポーツ誌と異なり、競技そのものがタブーの主体であることで、想像力をかきたて、書けない部分を読者に追及させず上手く乗せていき、選手・団体とアングルを作り、業界全体のパイを膨らませていく手法で、業界とファンの想像力比べとの新しい一面を「活字プロレス」として開いた。
その裏側全てが書かれているわけではなかろうが、当時を知るファンとしては、至福の一時を楽しめる本である。
無論、あの頃の『週プロ』記者の文章として、読者には行間に隠された“何か”を読み解く、もう一つの愉しみもあろう。
流星の絆
ドラマを見て大体のストーリーを知って読みましたが、
十分におもしろかったです。
確かにびっくりするようなトリックや動機ではなかったですが、
本当に読みやすく600ページの分厚さを感じさせません。
東野圭吾さんが好きな方なら、
迷わず読むべきだと思います。