MBAクリティカル・シンキング
メーカーの人事担当者として、「論理的思考」「問題解決」に
関する本を数冊読みましたが、その中でも本書が最も
現場実感に合う内容でした。
実際に、ビジネススクールで
多様な、かつ優秀な受講者を相手に仮説の検証を繰り返してきた
グロービス社ならではの内容だなと思いました。
特に以下の観点に共感しました。
1.人は、問題のWhereを考える前にWhyから考えたがる
(無駄なWhyのロジックツリーをしたがる)
2.自分が作ろうとしているアウトプットが
生み出させるまでのプロセス
(例:人の意識〔購買意欲等〕や
能力を作るプロセスなども含む)を見て
取り組む問題をブレイクダウンして絞り込む
3.上記2を実際の現場に行って自分の目で見て
憶測でなく事実に基づいて判断する
(事実が確認でき問題がなければ、それ以上の深堀はせず
ブレイクダウンする軸を絞り込んでいく)
新入社員研修のプログラム開発の参考にさせていただきました。
原因をさぐる統計学 (ブルーバックス)
AMOSを扱う前に、一通り呼んでおくべき本。共分散構造分析とは何か?何のためにあるのか?が一望できる。巻末のCalisのプログラムリストは、別途ダウンロードできるようにしてほしい。
乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか
著者のジェインさんは、科学者であり、乳がんの経験者であり、余命3ヶ月と言われた進行性乳がんを克服した方でもあります。
その彼女が明解につづる乳がんの原因。
それが、牛乳、乳製品であったとは!
私も健康食品だとばかり思っていたので、正直に言って、驚きでした。
牛乳に含まれる物質によって、乳がん細胞が分裂増殖するしくみが、この本には書かれています。
また、手術や化学療法、放射線療法といった標準治療で受ける身体へのダメージを少なくする方法も書かれています。
何より、ジェインさんの、
「乳がんは必ず克服できる。信じてほしい。実際にできるのだ。私にできたのだから。」
という言葉が、とても心強く感じられ、涙が出ました。
乳がんで苦しんでいる女性やその家族の人達の、ひとりでも多くの方々に出会ってもらいたい本だと思います。