一千一秒物語 (新潮文庫)
実に作り物じみた装置が、ふんだんにちりばめられたおもちゃ箱のような作品です。なんともキラキラしたモダンな話。アップ・トゥ・デートというのではなく、あくまでもモダンです。心理学のユング派の先生が、日本では珍しい内向性感覚タイプの、まさにアダルト・ファンタジーであると何かに書いていました。
ぜんまいとか機械仕掛けとか、こんぺいとうなんて言葉を聞いて、意味が分からなくとも、なんかいいなって思える人は是非読んでください。稲垣さんは同性愛傾向を色々言われたりする作家ですが、文学的背景がしっかりした方だし、これはまさに珠玉の名作。
一千一秒物語
おやすみ前のひと時に。
稲垣足穂とたむらしげる。この二人の融合から生み出される摩訶不思議な世界。まちにまった復刊です(復刊ドットコムで見事復刊!私も参加しました)。『銀河の魚』『ファンタズマゴリア』『クジラの跳躍』でファンになった方、いかにたむら氏が稲垣足穂から影響を受けたか、この本で確かめて見ませんか?
それではグッドナイト。
STAR☆CRAZY(紙ジャケット仕様)
本作発売当時はアイドル全盛の時代。歌謡ロックというべきミュージシャンが沢山デビューした時期でもあった。
ヴァージンVSは時代に媚びることなく、しかしそれでいて非常にポップなロックを作り出した。コズミック・サイクラーは、うる星やつらのエンディングテーマの別テイクで、とても軽快な隠れた名曲である。