Permanent Waves
珍しくもカナダ出身のプログレッシブ・ロック・バンド。本作では前作までの大作主義を捨て、より親しみ易い路線へと方向転換した。とは言え、三人の超絶の技巧は健在で、変拍子を多用した独特のサウンドも相変わらず光っている。
「Spirit of Radio」はシングルとして初のヒットと言っても良く、彼らの名を一躍音楽シーンに押し出した。この他、「Freewill」、「Entre Nous」等、名曲が多い。彼らの技巧と斬新なアイデアを活かしながら、より親しみ易いサウンドで幅広いファンを掴んだと言える。
Rushの最高作と言える次作「Moving Pictures」への道筋を作ったと言える傑作アルバム。
Hemispheres
カナダのラッシュの通算7枚目のアルバムです。
アルバムタイトルナンバーで、前作からの続きであるシグナスX-1第2巻からアルバムはスタートします。この曲は第2巻と言うよりも本編とでも言うべき内容で、ライヴでも取り上げられるラッシュの代表曲でもあります。18分以上に及ぶ大作です。
ニール・パートの興味はこの頃既にSFや18世紀文学にはなく、現代文学にあったそうです。それゆえ前作ラストで「続く」としてしまったことを大きく後悔したそうです。
悩み苦しみながら産み出されたこのアルバムは、ラッシュの大作志向最後のアルバムとも言えます。 ラッシュの場合、無駄にインプロが長いだけなんてことは有り得ません。長尺物は苦手な方も難なくラッシュワールドに浸れるはずです。
ぜひ一度お試しあれ!
「アジア半球」が世界を動かす
シンガポールの外交官出身の学者による著作です。
日本では、世界情勢を扱った一般書は欧米の著者による物が圧倒的に多かった
ように感じますので、貴重な一冊であると言えます。
中国を始めアジア諸国のエピソード、欧米の著名人の発言などを引用しながら、
新興国の台頭や世界の変化を描き出しています。
政治・経済・軍事・社会・文化など多岐に渡る分野について、
日本を含め先進国からは見えにくい価値観や視点に気付かされます。
長期的な趨勢として政治やビジネスでも、アジア諸国との関わりは重要度を
増していくと考えられますので、これらの国々の価値観に触れておくことは
有意義だと思います。
しかし、アジアを美化している部分も見受けられますので、眼前の現実を考える
際にはその点は割り引いて考えるべきかも知れません。
いずれにせよ、私を含めてリアリズムに凝り固まってしまいがちな方には、新鮮
な発見があると思います。
nui-gurumi
金森美也子さんのぬいぐるみの可愛さが分からない人とは付き合いたくない。
と思うほど、可愛い。
こびていない、だけどツンともしていない、ただそこに存在している。
それが、ものすごぉく魅力的で、ホコッとする空間になってしまうような
存在のぬいぐるみを古着でたーっくさん作ってる金森美也子さんの作品集です。
犬とか猫なら飼えるけど、ペンギンとか象とかコアラとか。
飼いたいけど飼えない人は、これを買って眺めよう。
傑作だと思ったのは、コアラの鼻です。
これ以上にぴったりの物は無い。