までいの力
スローライフ、ローカリゼーション、トランジションタウン等。
行き過ぎた経済成長と、性急で機械的な価値観の蔓延を顧みて、
より人間的で持続可能な社会への移行を世界中が試みています。
小学生を対象に沖縄研修旅行を実施したり、中学生に大学の講義
を体験させる等して子供の好奇心と、広い視野を育てる。
間伐材でボイラーを運転したり、都会の人を「田舎暮らし」イベント
に招く等して地域にある自然を上手に利用する。
全国初の村民債で次世代のための投資を行い、世代の繋がりの
意識を高める。
本書に紹介されているたくさんの事例から、飯館村は日本の自治体
の中でもこのような試みの先駆者だったことが伝わってきました。
それも、カタカナ語より魅力的で暖かみある「までい」という方言を柱にして!
そんな彼らの暮らしが3.11後、ファーストライフや持続的でない大量
消費社会の中心にある首都圏を支える原発事故のために計り知れない
困難に直面することになるなんて・・・
余りに強烈な対比に心が痛みます。
復興への道は、国内でも前例のない大変な過程だと思いますが、
村民の皆さまの"までいの力"と早期の復興を信じています!