アディダス マンガフィーバー
「熱」というテーマのもと、あらゆる角度から描かれた漫画集。高い熱もあれば、低い熱もある。いつもながらドキドキする松本大洋、エスプリのきいた「FIFA WORLD TEA CUP」なるフレデリック・ボワレ(アートワークが素晴らしいし、一番プッシュ!)...様々なアーティストによる充実した内容になってます。サッカーが詳しくなくても楽しめます。これを読んでワールドカップを何倍も楽しみましょう!
「TO―Y」オリジナル・イメージ・アルバム
ビデオアニメ「TO-Y」のサントラになります。
ですが、一枚のアルバムとしての完成度も高く、私がPSY・Sと出会ったのもこれが初めてでした。名曲「レモンの勇気」、ゴンチチの「モナパーク」、楠瀬誠志郎の「風の中で」・・・そしてラストに控える、これも名曲「CUBIC LOVERS」、完璧な流れです。(TO-Yは初版をまだ持っています・・・これは余計か)
山田のこと (少年サンデーコミックススペシャル)
巻頭の表題作は、増刊号にでていました。
インタビューで、「TO−Y」の最後のあたりに「死生観が」とあります。
スタイリッシュでありながら、静けさをたたえていた作品でしたから、その理由の一部がいま明かされたことになります。
早朝の街のしずけさでした。
ちょんまげぷりん (小学館文庫)
180年前の江戸時代からタイムスリップした侍が
シングルマザーの家庭の主夫として居候。
しかし彼はただの男ではなく完璧な家事と
類稀なお菓子作りの才能を持ち
子供に対してもまさに理想的な父親だった・・・。
現代日本人の生き方と古きよき時代に
本当の男が持っていた誇り、矜持とのギャップが興味深く、
日頃の自分の生き方、考え方も見直したくなる。
私見だけどこの小説、芥川賞作品・直木賞作品と
比べても全く見劣りしないだけの面白さがある。
何年たってもずーっと読んだ人の心に残って
絶対にストーリーを忘れたりしない。
「あぁ、あれ面白かったよね」と思い出せる。
こういう作品こそ傑作と言うべき。
なんでもっと売れないのかな…不思議だ。