ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)
評価の高いレビューも、そうでないレビューも、だいたい正しいです。
著者が書いてある通り、娯楽性のない小説とは、独り善がりの作品であり、いずれ忘れ去られる存在なのです。
そして、人に楽しんで読んでもらうには、ある程度の「テクニック」があり、その「テクニック」について、本書は極めて詳細かつ丁寧に解説しています。
人間の愛憎という「物語」の基本要素は、ギリシャ神話の昔から変わっていないのです。(なぜなら、実は人間自体が石器時代から変わっていないから)
小説はただ、その基本要素を組み換え、入れ替え、塗り直し、その時代に合ったものにしているのにすぎません。
新しい、とされる人物像も、超自我者の孤独、既存の社会への反抗、全てを諦めた虚無主義、など、突き詰めれば元ネタが見つかるものです。
人類の長い歴史の中で、面白いとされる物語の「パターン」が、ある程度法則化出来るのは否定出来ないはずです。
一方、確かにこんな本読んでも、スラスラとベストセラーは書けるはずがありません。
小説の「面白さ」とは、「テクニック」だけではなく、作者個人個人の、独特の視線や世界観、人間に対する考察の深さであって、これは教えようがないし、教えてたどり着けるレベルではないからです。
こればかりは自らが、悩み、苦しんで、自分の頭でたどりつかなくてはなりません。
面白い小説が書きたかったら、こんな本読む暇にちょっとでも小説を書け、という意見は全くの正論でしょう。
ただし、それでも「テクニック」は知らないよりは知っておいた方がいいはずです。
著者が繰り返し書いているように、「読者を楽しませる」事を忘れた作品は、いずれ忘れ去られ、消え去る宿命なのです。
(これも著者が書いてるけど、学者評論家の評価が高い古典でも、今や相手にされない作品のいかに多いことか!一方で、読み継がれる名作は、やっぱり「読者を楽しませる」「テクニック」を持った作品ばかりです。)
特に本書は「テクニック」について最も詳しい書であると断言出来るので、読んでおいた方がいいでしょう。
P.O.S.T ポピーザぱフォーマー オリジナル・サウンドトラックス
このサウンドトラックは、劇中の効果音までもが、収録されています。
最新曲のポピパのピーや、
愉快な独特の音楽感が、楽しめます。
この作品が好きな方なら、必ず、満足できると思います。
やさしい人物画
日本語化されている数少ない初心者?用の西洋の美術参考書ではないでしょうか。初心者向けですが、そんなに優しい参考書ではないですね。ただ、凄く参考になることが沢山描かれています。逆に優しくないから自分の頭で考えて描くようになるのでその点は非常にいいと思います。
この本を購入してからしばらく経って色々な人体の参考書籍をみました。難しい本を読んでわからなくなって、改めてこの本を読むと新たなる発見があります。つまり、原点な本というイメージがあります。
特に良い点は、筋肉の図も載っているところです。筋肉を意識して描くようになるので、写真からの模写でも意識しない絵よりもリアリティが出てくると思います。顔の描き方手の描き方も少しだけですが載っています。まぁこれは人物画という特化された本なのでいたしかないのですが、十分な量だと思います。
悪い点といえば、やさしくないと言うところでしょうか。でも、逆にあまりに優しくて薄っぺらな参考書を買うくらいならこの本に挑んだ方がいいと思います。
NHKテレビ体操 1週間 [DVD]
アメリカに住んでずいぶんたちましたが,最近肩が凝ったり腰がいたくなったりして、日本へ帰った時に、マッサージに行きました。その時に,ラジを体操は無理がなくていいですよね。音楽を聞くと自然と体が動いちゃうなんて話していたら,たしかDVDでもでているはずといわれ、注文しました。1週間それぞれの曜日に,違ったインストラクターが異なる動きのポイントを指導してくれたりして,変化が思ったよりあって良かったです。
土曜日,日曜日迄ついていたのにちょっと驚きましたが,確かに1週間です。
毎日好きな時間に、ちょっとだけ体を動かす事が出来るのでとっても便利ですし,確かに体かほぐれます。
これはおすすめのちょっぴりエクササイズだと思います。
ゲームを斬る! (Role&Roll Books)
著者の安田氏はグループSNEの代表として国産TRPG世界のの先駆となった人です。
最初の第一部はドイツゲームを中心とした軽めのコラムで読みやすいのですが、後半第二部から安田氏の専門分野ともいうべき「TRPG」関連の文章が話の中心となります。
これがややマニアックすぎて、ドイツゲームからアナログゲームに興味を持ち始めた、といった人たちにはちょっとワカラナイ話が多く、そこが諸手を挙げてはオススメできない部分です。
まぁまぁの良著ではあると思うのですが。