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にんげん蚤の市
載った作品は平成7〜8年に書かれたもので、著者夫婦のホノルルでの生活や豪華客船クルーズの話もあるが、基本は著者と関わった人々とのエピソードを紹介して思い出を語る話である。作家の司馬遼太郎氏とはお互いご夫婦ぐるみの付き合いをされていて、司馬氏に傾倒していた著者は司馬氏が亡くなられたときには号泣したとある。
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フィガロ ヴォヤージュVol.16 ヨーロッパの古都を訪ねて ウイーン/プラハ/ザグレブ
中欧の旅行コースとしてプラハ・ウィーン・ブダペストは定番の人気コースらしいが、本誌はプラハ・ウィーンに敢えて今人気急上昇中のドゥブロヴニクを含むクロアチアを持ってきたあたりがすばらしい。
というのも、大手旅行会社でもクロアチアはスロベニアとセットになっていることはあっても、ウィーンやプラハとセットになっていることはほぼないからだ。
正直言ってプラハとウィーンの記事にはさほど特記するほどのものはないが、中世の面影を色濃く残すプラハと、自然と都市の調和のすばらしいクロアチア、モダンとクラシカルが融合するウィーンの組み合わせは同じ中欧の国でありながら、個性があって楽しい。
どこか、この3カ国を巡る旅行プランを組んでくれないものか……。