L'ultima Neve Di Primavera / L'albero Dalle Foglie Rosa / Bianchi Cavalli D'Agosto
映画原題
L'ultima Neve Di Primavera /
L'albero Dalle Foglie Rosa /
Bianchi Cavalli D'agosto /
作曲
Franco Micalizzi
70年代前半までイタリア映画界は、マカロニウエスタン ブームで、
本家アメリカに勝るムービーメイカーだった。
それらの映画の一作曲家でもあったフランコ・ミカリッツイは
その後も数々のジャンルの映画音楽を手掛け、
イタリア映画界では巨匠として王座を築いている。
今回のこの2枚組CDは、当時のイタリアの名子役アイドル
レナート・チェスティ(Renato Cesutie)少年主演の
『メリーゴーランド』(1973)
監督 レイモンド・デル・バルツォ
主演 レナート・チェスティ、ベキム・フェーミュ
『幸せの咲く樹』(1974)(日本未公開)
監督 ジュゼッペ・ロランド
主演 レナート・チェスティ
『星空の神話』(1977)
監督 レイモンド・デル・バルツォ)
主演 レナート・チェスティ、ジーン・セバーグ
の3作品の音楽をまとめたサントラCD。
レナート・チェスティ + フランコ・ミカリッツィの映画の
スタンダード化した美しい名曲の数々に対して、
長年にわたってCD化を願うファンは多かったはず。
このサントラはテーマ曲は勿論、ほかにも、イージーリスニング、ポップ調の
時に切なく、時に悲しく、時に躍動する、映画シーンの収録曲を全て網羅している。
そう言った意味では、フランコ・ミカリッツィのフュージョン、Jazz的音楽とは一味違う。
また、レナート・チェスティ ファンにとっては、当時の映画の写真を刷り込んだ
ミニブックレットが付いているのは朗報。
現在もチェスティ少年主演映画のDVDは一切未発売なので
ファンは、これを期に発売される事を願いましょう。
流されて… デジタル・リマスター版 [DVD]
女性が映画を撮る事がまだ極めて稀であった70年代に、リナ・ウェルトミューラーは、「愛の嵐」のあのリリア―ナ・カバーニと並んで、イタリアの女流監督として名声を得ていた人物だ。
上流階級の富豪の妻とその使用人である粗野な男との、皮肉な道行の果ての愛欲の顛末。ブルジョワの共産党シンパを気取るスノップな女と無学な労働者階級の男が、それぞれのバックグラウンドが通用しなくなってしまった先での本能に趣くままの根源的な愛欲、なんてまどろっこしい表現をやめるならば、ただひたすら無人島でヤリまくるお話。
通俗的価値観など意味がなくなり、支配被支配、従属が逆転する。今作を初めて観たのはまだ10代であったが、官能の惑溺の如き展開に、こんなシチュエーションで男女ふたりが漂流してしまったら、やっぱりこうなるものなのねと夢想した事が懐かしい(笑)。
多分にSM的だし、フェミニストには到底受け入れられない世界かと思いきや、、、。この決着の付け方は、いかにも女性監督らしい。
今見直すと、ハード・コアと呼べる描写はないが、ジャンカルロ・ジャンニーニとマリアンジェラ・メラートが発散させる濃厚な猥雑さは強烈だ。
惹句に、“70年代シチュエーションドラマの代表作”との言葉。確かに、典型的なシチュエーションではあるなぁ。
俺たちチアリーダー! [DVD]
しょーもないけど、結構面白かったよ。盛り付いた男二人がヤリたいがために
チアリーダーに入部。でも練習してるうちに違う感情が生まれてきて・・・。
テンポも良くってプチ青春映画みたいで、なんかさわやかな気持ちになった。