Wild Trapeze
Incubusのイケメンボーカル ブランドン・ボイド 初のソロアルバム。
彼らしい、自然体で自由で野性味のある一枚。
いつもの、バンドの、くせやうねりのある音は避け、
少ないメロディー構成で、シンプルなナンバーに仕立て、
あの、どこまでも伸びる声をしっかり活かしていると思います。
正直、サウンド自体はもう少し凝っても良かった。あまりにもそのまますぎ、という気がしますし、
唄い方も、何か新しいことを挑戦した、という訳ではないようです。
でも彼がこうしたかったのなら仕方ない(笑)
またバンドにもどって、マイク君のギターで、キルモアの引っ掻きで、自分探ししてくれればそれでいいのです。
バンドのファンの方にはちょいと物足りない感があるかもしれませんが、
ファンじゃない方には、逆に聴きやすいと思います。
ロックを聴かない方にもおススメです。星三つです。
You Are the Music..We're Just the Band
トラピーズの作品では一番好きです。最初に聴いた時は、フリーをカラっと明るくしたようなサウンドかなって感じましたが、大はずれでした。音楽性は大胆に広いですし、サウンドは実に繊細で、聴く程に味が出てくる非常にユニークなバンドです。
楽曲では、グレンのライブ定番の「コースト・トゥ・コースト」とタイトル曲「ユー・アー・ザ・ミュージック」が有名ですが、私は「ウィル・アワ・ラブ・エンド」がいいです。
グレン・ヒューズと言うと、ホワイトソウルっぽいイメージが強いですが、彼の書くアコースティックな曲やしっとり静かな「都会的なバラード」もなかなか素晴らしい。当然のことながら、このあたりの「音楽的な振幅の幅広さ」は、パープルでは全く発揮されませんでしたが。
個人的には・・・グレン・ヒューズはパープルに加入しないで、この路線(盟友トミー・ボーリンに近いフュージョンなアメリカンロック)で頑張ってもらいたかったです。
グレン・ヒューズという人は、さまざまなアーチストと共演しながら、あくまでロックに軸足を置きつつ、ハードロック(パープルやHTP、アイオミ、ボニーラ関連等多数)志向とファンキー・ソウル志向の間を往復している、精力旺盛な人物ですが、彼の原点はこのトラピーズにあるような気がします。
Medusa
パープル3期の立役者、ドライヴィング・ベースとファンキー・ハイトーン・ヴァーカルのグレン・ヒューズ!!!
トラピーズはパープル参加以前にグレンが参加していたバンドとして知られています。ファーストはクラシック・プログレッシヴ・ロック。サードはファンキーなハイテンション・ロックン・ロール。どちらも素晴らしいアルバムなんですが、個人的にはこのセカンドがベストと断言します。フリー/バドカンにも通じるアーシーでダウン・トウ・アースなあとのりビート、もしくはミステリアスなアコーステック・サウンドをバックに思う存分飛翔しまくるグレンのベースとヴォーカルはまさに絶品です。うーーん、パープルに入んないでこっちの発展形態も聴いてみたい!!!