大野克夫 テレビ編~傷だらけの
ジュリーが三億円犯人を演じた「悪魔のようなあいつ」のDVDを全篇5回見たところで、テーマ曲「罪と愛」の音源がどうしても欲しくなり、このCDを購入した。あのストーリー、登場人物、演技者たち…反吐が出そうなほど濃密な世界にいつの間にかのめり込んでいたのは、ドラマそのものの力と、この楽曲の気だるい透明感によるところが大きい。一般にドラマ・映画音楽の類は、その作品に対する思い入れと正比例する。しかしながら、全く知らなかった「閨閥」の音楽に出遇えたのは幸運だった。その美しさ、スケールの大きさ。大野克夫氏のコンポーザーとしての力量に唸った。お馴染みの「傷だらけの天使」「寺内貫太郎一家」も楽しめるし、「名探偵コナン」では、更に若々しくパワーアップされたのが実感できる。しかし、個人的には、このCDが、ただ「罪と罰」の為だけに存在したとしても、悔いはない。
寺内貫太郎一家 DVD-BOX 1
32年前に私が高校1年の3学期から高校2年の2学期まで放送していた懐かしい作品です。その年の予餞会(卒業生を送る会のこと)で、私は(男だけど)おきん婆さんを演じましたので、本当に懐かしいです。(「ジュリー!」もやりましたよ)今の若い人には使い方がわからないであろう「ダイヤル式黒電話」や、「買い物かご」、「パンタロン(裾がラッパのようなズボン)」、「アベック」という言葉などに時代を感じますねえ。まあ若い人には見る価値はないかも知れません。私のようにリアルタイムで「水曜劇場」を見ていた人は、思い出に浸ることができますのでおすすめです。それにしても小林亜星は演技が下手だなあ。それから浅田美代子の歌も・・・あれからアイドル歌手の歌唱力低下が始まったと思いますが・・・。とりあえず45歳以上の人、見てみましょう。
寺内貫太郎一家―向田邦子シナリオ集〈5〉 (岩波現代文庫)
テレビドラマにリアルタイムでかじり付き、新潮文庫の「寺内〜」を何度も何度も読み返しては涙していた自分にとって、待望の出版である。
すべてのストーリーがシナリオ掲載されているわけではなく、評判のよかったもの(?)を抜粋しているのだが、運動会の回想が涙無くしては読めない第1話や、マモルと貫太郎が一緒に障子に穴を開ける第15話など、好きなシーンが目白押し。
ただひとつ、個人的に残念なのが、周平にタメが泣きながら殴りかかる第5話が、ダイジェストでしか掲載されていないところ。
思いっきり泣けちゃう、いい話なんだけど。
寺内貫太郎一家 BOX(2) [DVD]
高校生の頃、このドラマを見ました。大笑いしながら見ていました。わたしの中では、ずっと1番の傑作ドラマでした。大人になり、もう1度DVDを買って見直すと・・・。深い深い。怒りながらも人情たっぷりの貫太郎さん。やさしいく夫についてくけれどもここ1番には強いさとこさん。小さいころの懐かしいにおいが感じられるのです。何回みても大傑作。こんな家族、今の日本にどれくらい残っているのだろう。