仏教への道 (東書選書)
本書の最初の部分は、著者の博識と着眼点の新鮮さが際だっている。しかし、仏教の主眼であるはずの「成仏への道」の章で、“私によれば、『法華経』は、空の立場に立って成仏を説いた最高の経典なのである。宗教はことばそのものであるという見方に立つならば、詩的でもない文章や文学的でない経典は、いつわりになる。しかるに『法華経』ほど文学的な経典はない。ただこの一点をもってしても、『法華経』だけが真実であるという信念は十分に理解できる。”という主観だけで論旨を展開した文章を目にした時は絶句した。
「仏教読みの仏教知らず」ということであろうか。著者の『縁起』に対する理解も主観によって狭められ、時間的な世界観に限定しているとしか思えない。釈尊の説かれた『縁起』は「時空(時間と空間からなる世界)」を想定した真理だと受け止めるべきであろう。大乗の三法印と小乗の三法印に共通するのは『諸行無常』と『諸法無我』であるが、『諸行無常』は「時間軸で眺めた縁起」を表し、『諸法無我』は「空間軸で眺めた縁起」を表すと考えることができる。つまり、「縁起=諸行無常+諸法無我」である。だからこそ、縁起に気づくことを重視した小乗は『一切皆苦』を加えて三法印とし、縁起を支配できることを重視した大乗は『涅槃寂静』を加えて三法印としたのである。
さらに、釈尊が弟子を「四沙門果」に導くために編み出した「三十七菩提分法」を、“縁起的思考とは矛盾する”と述べているが、それは当然なのである。縁起的思考は欲界・色界・無色界を支配するが、四沙門果の最終段階である阿羅漢果はこの三界を超越するからである。
KEEP ON,MOVE ON
新生ウルフルズといってもいいと思います。
音の抜けは「ガッツだぜ」のころを髣髴させてくれます。
ここまでくれば、ウルフルズファンならずとも、納得の
ノリノリサウンドとして楽しめます。
どの曲も少しセンチだったりしますが、それはトータス
さんが少し大きくなったからかな。いい味出してます。
サンコンさんのドラムもいい抜けしてます。
「泣けてくる」「両方 for you」もいいです。それ以上に
ラスト、トータスさんのウルフルズへの思いと感謝のメッ
セージソング「四人」いけてますよ。
韓国併合への道 (文春新書)
韓国併合までのプロセスが細かく書かれている良書です。
日本史を取っている高校生には全員読んでもらいたいぐらいです。
この手の本では、大体「日本は悪い」か「日本は正しい」の二極であったが、本書ではそのどちらにも偏らず、冷静な議論がなされています。
もっとも、通常教科書で語られる日本史と比べては「ずいぶんと日本の肩を持つ」と言われるかもしれませんが、日本の行為でも悪いものは悪いときちっと書いており、「何でもかんでも日本は正しい」的な本とは一線を画しています。
この手の議論はあまり詳しくない人にも薦められる本です。
ALL SINGLES BEST (通常盤)
もちろん私はコブクロファンなのですが、コブクロファンならずともぜひ1枚は持っておきたいCD!!
元気がでる!勇気が沸く!心が温かくなる!人を幸せにしたくなる!明日は今日よりちょっといい日にしたくなるCDでした☆
好きな曲は・・・全部ですが、『風』がいいですね。もし、もっと聞きたい方がいらしたらBSTには入っていないのですが、『エピローグ』がオススメです。
TOGISM 2001
全曲タイアップとなっており、誰しも一度は耳にしたことがあるだろう曲が、ずらりと収録されている。肝心の出来は、素晴らしい。特に「蒼き海の道」は、琴線にふれるものがある。今まで和モノの音楽に興味が持てなかった方にも受け入れられるだろうし、おそらくこのCDを聞いた方の多くは「もっと東儀氏の音楽を聴きたい。もっと日本の音楽を知りたい。」と思うのではないか。長く愛聴できる、傑作である。(内容とは直接関係がないが、オーディオ的な観点から聞くと、ほんの一部に音割れが確認されるが気になるほどでもなく、解像度も比較的高く、おおむね好録音と言える。)