〈COLEZO!〉ジョン・ウィリアムズ作品集
ジョン・ウィリアムズの映画音楽集。代表作が揃っていて選曲は非常に良いのだが、全てがオリジナルスコアというわけではなく、時折過剰なアレンジや、よく知っている曲だけに拍子抜けしてしまうような部分が目に付くこともある。演奏も奥行きがなく平坦な感じで、店舗のBGMとしてかけたり、何かしながら聞く分にはいいが、純粋に音楽を楽しむという目的には向かない。また、録音年・録音場所は不明。
ジュラシック・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)
同名映画の原作本。しかし、映画より遥かに面白い。
最初のうちは生化学の教科書を読むようで、やや専門的だが、後半物語が進むにつれて、だんだんと怖くなっていき、血圧が上がって、ドキドキする。
ジュラシック・パーク〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)
映画版『ジュラシック・パーク』を10年前に観て、ふとしたきっかけで原作を手にとって読んでみました。
映画版と対照させながら感想を述べたいと思います。
原作ではクローン恐竜誕生にまつわる科学的背景がより詳しく書かれており、登場する恐竜の数や種類も映画版の比ではありません。映画版『ジュラッシク・パーク』では原作の場面場面を切り取ってつなぎ合わせたというのが印象です。当時のCG技術や2時間という時間尺の制約があったからでしょう。私は映画版『ジュラッシク・パーク』を高く評価していましたが、原作を読んでその考えが少し変わりました。原作の方が圧倒的にスケールの大きい壮大なファンタジーだったのです。
映画版と違って、原作では裏切りを働くネドリーが単なる悪党として描かれていないことと、反対にハモンドが原作では憎まれ役として描かれていること、さらに映画版ではトイレでティラノに食べられた弁護士のジェナーロが原作ではグラントと同じように活躍しているのには驚きました。
原作の導入部のコンピーのシーンは映画版『ロスト・ワールド』でオープニングに使われ、翼竜ドームやボートでの河くだりのシーンは映画版『ジュラシック・パークIII』で使われていました。
以上から分かるように、原作「ジュラシック・パーク」は映画版3部作のいいとこを全て含んだ、非常に豪華な作品なのです。
ジュラシック・パーク 【プレミアム・ベスト・コレクション1800円】 [DVD]
90年代を代表するパニックムービーとして3つ選ぶとしたら、
アルマゲドン、インデペンデンス・デイ、そしてこのジュラシック・パークなのです。
それまで幾度となく、様々な監督によって恐竜パニック映画が制作されていましたが、
だいたいが、レイ・ハリーハウゼンの様なストップモーション・アニメーションだったと思います。
ところが、スピルバーグ監督のジュラシック・パークの恐竜は、
機械操作で動く実物大の模型を使ったところが画期的。
CG技術もまだまだで、それが当時最高のSFXだったのでしょうが、
良い意味CGよりも味があっていい雰囲気が出ていると思います。
この作品のすごいところは、恐竜が今正にそこにいる雰囲気を映像で見せてくれたことですね。
それまでにない画期的な映像を創り出した記念すべき作品だと思います。
物語自体も、単純明快、ハラハラドキドキ、子どもたちも大活躍。
遺伝子操作による生命の神秘を問い、その恐怖を語る奥深さもあり、
子どもから大人まで、全世代が楽しめる内容になっています。
ティラノに襲われるシーンやラプトルに追われるシーンなど、見どころ満載ですが、
ボクは、おばかでドジなネドリーのシーンが、意外と好きですね。
正しく後世に残したい傑作のひとつでしょう。
ところで個人的には、ジュラシック・パークは、ジョンストン監督の第3作が一番好きなのです。
第1作は、最初であるが故、パークの説明や恐竜再生の解説が長く、間延びするのが難点。
第2作は、はっきり言って番外編。ロスト・ワールドという別物怪獣映画と思った方がいいです。
第3作は、第1作の純粋な続編で、サム・ニールのグラント教授が再び出てきます。
余計な肉をそぎ落とし、恐竜パニックの部分をスピーディな演出で見せてくれます。
もちろん、第1作を観た上で観る必要がありますが。
ジュラシック・パーク4の噂も聞こえてきますが、少なくとも怪獣映画にだけはしないで欲しいものです。