事業再生―会社が破綻する前に (岩波新書)
企業再生にかかわる、法律・金融・経済等のことがバランスよく、かつ、平易に解説されていてお勧めです。また、2006年1月に出版されておりますので、会社法改正にも対応ています。米国およびわが国の実際の例も挙げられており、臨場感があります。
マッキンゼー 事業再生―ターンアラウンドで企業価値を高める (The McKinsey anthology)
実際の事業再生手法等、事例が多く含まれていると思ったから購入
したのですが、マッキンゼーの手法に基づく調査結果等マクロの
視野で見た評論的内容の部分が多く、読むのに疲れた。
ただし、最終の産業再生機構トップの対話形式部分は面白かった。
彼の持論が飾らず、ストレートに表現されている。現在の事業再生
環境を取り巻く問題点など、具体的な話は参考になった。
マクロ的な理論を勉強したい人、具体的事例を見たい人いずれも
ターゲットにしてしまっている。できれば、どちらかに絞って
欲しかった。
倒産寸前の会社を甦らせる法―2000社を救ったプロが教える
中小企業の業績悪化後は法的処理もしくは私的整理等しかないと考えていた私はやや考え方を変換させられました。会社分割、自宅を競売から守る方法等なるほどな、と思いましたし、貸し手である銀行のスタンスもある程度理解しており参考にはなりました。ただ現在の金融環境下で債権者に納得してもらえるテクニックというか技法は現実的にはかなり高度ではないかと思われる。まあ、やってみないと分からないかもしれないが安易にこれらスキームを進めていると金融機関からは不穏な動きとして逆に破産を申し立てられるかもしれないというリスクがある。よって、ある程度信頼のおけるコンサル、司法書士や弁護士等と協調してやらなければならないでしょう。でも、何もせず倒産していくよりはよっぽどマシですけどね。それから、一番肝心なのはやはり経営者が変わらなければいけないということですね、