風の果て [DVD]
時代小説の名手である故藤沢周平氏原作の時代劇で、
ある藩の同じ道場に通う5人の若者の運命を描いた感動作です。
ドラマは、そのうちの一人である主人公桑山又左衛門(幼名隼太)
の青春時代の回顧場面と、筆頭家老になるまでの軌跡で成り立っているのですが
それぞれの若者の欲望・哀しみ・苦悩・孤独・愛憎が物語に纏わっていて
本当に胸を打たれる内容でした。
主人公の桑山又左衛門演じる佐藤浩市は、渋みのあるやや押さえ気味の演技。
家柄も良く出世欲を隠さない桑山のライバルである杉村忠兵衛役の中村トオルも
存在感があります。また無頼的で影のある野瀬市之丞役は、遠藤憲一で
この人は本当にはまり役で、見ていて惚れ惚れしてしまいました。
他にも実力派女優石田えりがいい味を出していて俳優陣は文句なしでした。
青春の果てに得たものは、失ったものは何なのだろうか。
時代は違えども、わき目も振らずに必死に突っ走っている企業人に、
藤沢氏が問いかけ、そして氏のその答えがこのドラマにあるような気がしました。
お勧めです。
GTO スペシャル [DVD]
1999年に放送されたGTOスペシャルです。
言うなれば、GTO本編の続編になります。ここでは新たなる学園を受け持つ事になった鬼塚ですが、アニメ版神崎のキャラを彷彿させる人物が出てきます。また、鬼塚と冬月の恋の行方も気になる人は是非お勧めの1本です。☆=5です。
GTO SHONAN 14DAYS(8) (少年マガジンコミックス)
この巻は特に山もオチも無いです。
前巻で少し出てた、市長の政策である
“施設ゼロ政策”が実行に移され
ホワイトスワンの子供が一人家に帰ります。
GTOなのでそれで“解決”にはならない。
そういった、盛り上げる為の“繋ぎ”です。
見所は2箇所。
帰ったはずの神崎が出てくる。
湘南まで来ます。
とても可愛いコマがありました。
(菊池は出てこない)
もう一箇所はホワイトスワンの施設長と
鬼塚の中学の教頭先生が居酒屋で意気投合。
ちなみに物語は既に14日目に突入してます。
GTO SHONAN 14DAYS(7) (少年マガジンコミックス)
今度は、児童虐待を受けた心に傷を持つ少年少女と鬼塚は真っ正面から体当たりしてます。もちろん、そこは鬼塚流のハチャメチャですが。でも、だからこそ鬼塚の人間性が際立っています。こういう時代だから鬼塚のような先生が必要なのではと思います。マンガと馬鹿にせず、現役の教師にぜひ読んでもらいたい。