三つ目がとおる(1) (手塚治虫文庫全集 BT 35)
手塚治虫は考古学にも興味を持っていたようだ。マヤ文明やシヴァ神などを背景にこの物語が展開されていくのは一目瞭然だと思う。
写楽呆介という見つめ族最後の生き残りと和登さんと言う女の子が繰り広げる話だが、背景が難しいだけに話も難しい。その為最後もえっ、終わりという感じだった。この話を理解するには頭をすっきりさせて読んでいくしかない。おでこの目を隠されると幼稚園児のようになってしまう写楽だが、そのおでこの目が全開の時には、恐ろしい破壊的な人間になってしまう。それを唯一止める事ができるのが和登さんなのである。この二人のやり取りと、その物語の深さにもう脱帽です。
ブラック・ジャック&ベスト・ストーリーズ 手塚治虫「壁紙」作品集
50作品…意外と少ないです。
「えっこれだけ?!」と思ってしまいました;
壁紙の絵も、中心にこじんまりとあるだけなので
PC画面いっぱいに広がると思っていた私にはいささか不満…(利便性はあるんですが;)
しかし!スクリーンセーバーがよいです!
おまけという位置付けながら
ほどよいイライラ感とわくわく感が素敵。
BJバージョンとピノコバージョンがあってこれだけでも買う価値はあると思いますvv
三つ目がとおる DVD-BOX 1
「三つ目がとおる」との出会いは、小学生のトキにアニメを見たのが始まりです。当時の自分には、バンソーコーが踊ってるEDが印象的でした(笑)。高校生になって、文庫版コミックを買って、再度ハマりました。そして今、ついにDVD化!!嬉しい限りです!(><)
私は中学生くらいから、古代遺跡に興味を持ちました。この作品は、三つ目族の遺跡を中心にお話が進んでいくんですが、不思議な発明や魅力的なキャラクターでどんどんのめりこんでいくんですよ。
古代遺跡が好きな人にオススメの一品ですVv
三つ目がとおる(2) (手塚治虫文庫全集 BT 36)
本当に面白いです。
手塚治虫氏は、日本のマンガをリードしたばかりか、SF界のレベルも引き上げた人だと思います。
古墳や古い神社などに参った時に霊気みたいなものを感じると思うのです。
何百年も前のものがそのままの形で今に至っているということはそれは古代からのメッセージなのではないか。
学校で習うものだけではない、何か別の歴史が存在しているのではないか、と空想することはあります。
古代の建築物が、既に何のために建てられたのか、もう私達の記憶からなくなっています。
不思議なことがこの世には計り知れないほどあります。
此の巻に、琵琶湖の湖底の物語が登場します。あって不思議じゃないと思ってしまうんですね。
不思議なこと、大好きです。
手塚氏は、マンガの文庫化は反対であったそうです。やはり絵が小さくなりすぎる、というのですね。そういう意味では、できる限り大判のタイプを選びたいと思います。
手塚先生、締め切り過ぎてます! (集英社新書 490H)
30年以上にわたり手塚治虫のチーフアシスタントをつとめてきた著者の見た
「巨匠」像である。
なぜあんなにものごいスピードで作品を書き続けられたのか……
同時に数本の連載を抱え、一方でアニメーションにものめり込む。
それが出来たのは、手塚治虫が尋常ではないスピードで「描けた」からだと言われる。
そうはいっても、締め切りを過ぎてしまったりといったトラブルは日常茶飯事だったが、
それでも何とか乗り越えてしまったのは、手塚の才気とパワーゆえか。
そこのあたりのことが、裏話を豊富に交えながら
しかもイラスト入りで語られる。
これまで語られてきた手塚治虫像を覆すようなものではなく、
むしろ再確認するような内容だが、
それなりに面白く読めた。
何より、仕事の場で最も身近にいた人の文章だけに、説得力がある。
そしてやはり、手塚治虫というキャラクターに親しみが湧いてくる。
愛すべき本である。