正解はひとつ!じゃない!!
アニメ『探偵オペラミルキィホームズ』のOP曲である『正解はひとつ!じゃない!!』は、とてもノリが良く、聴きやすいのがポイントです。
最初はノリが良くても中だるみしちゃう曲や、必要以上に曲を細工しすぎて逆効果になってしまう曲がある中、この曲は正統派のノリが良い曲です。
作詞と作曲は畑亜貴&山口朗彦のコンビが担当。
両人ともノリの良い曲を多く担当してきた信頼と実績があります。
1つ思ったのは、この曲はとてもライブ向きの曲だなと思いました。
ミルキィホームズ関連でライブやイベントが行われているようですが、この曲はみんなで盛り上がる事を考えて作ったのではと思えるほど盛り上がる曲です。
私もこの曲を部屋で1人、イヤホンをして聴きました(寂しくない、全然寂しくない)。
聴いてテンションが上がりますね。
複数で聴けば、そのぶんテンションが更に上がることでしょう。
イベントで歌われようものなら「光る謎の棒状の物×手拍子&ジャンプ&合いの手」
で凄い事になるかと思います。
盛り上がるアニソンをお探しの方におすすめの1曲です。
アホの壁 (新潮新書)
人は誰しも思い返して、なんであんなアホなことをしてしまったのだろう、
と思うことの一つや二つあるのではないか。
本書では、なぜアホなことをしてしまうのか、アホなことの存在理由について
考察し、70年を超える著者の経験と知識から読み解く。
最後にアホの存在理由について、アホなことをすることによってその人自身の、
また見ている人のガス抜きにもなり、ひいては人類の歴史に潤いを与えていると
結論づけている。
フロイト、アインシュタインをはじめガルシア=マルケス、横光利一、ウディ・
アレンなどの様々な作品を引きながらの話で、楽しい二時間あまりを過ごさせて
もらった。
探偵オペラ ミルキィホームズ【4】(初回限定特典(ねんどろいどぷち コーデリア)付き) [Blu-ray]
本DVD収録の「ミルキィホームズ第6話」は今作のポイントとなる回である、今まで有名無実と化してきたかに見える、「トイズをとりもどし名探偵になる、」というシャロの(およびミルキィホームズの)「夢」をはっきりと宣言した彼女の成長譚でもあり、
シャロに瓜二つなゲストキャラ、「クラリス王女」の成長もからめ、それらを過激なギャグで包みながらも芯の通った展開は、「笑わせて笑わせて最後にほろりとさせる」吉本新喜劇を思わせる。
それにつけても特筆すべきはシャロの汚れなさ、この回では「ネコミミメイド」の扮装を強要され「語尾ににゃあ」付け、あげくのはて「SMの女王様」まがいの行為までさせられるのに、キャラがまるで「汚れない」のだ、「子供っぽくて純真なヒロイン」はアニメの世界には掃いて捨てるほどいるが、彼女のように受身なのにたくましい無垢な心、すなわち確固たる信念をもった「純」なキャラは他にあまり見当たらない、
シャロがミルキィメンバーの中でも皆に一目置かれる存在であり、皆に愛されているのは、その屈託の無い明るさが太陽のごとく皆の心を照らすからであろう、
また彼女を演じる「三森すずこ」氏もいわゆる「アニメ声」の声優ではなく、「子供番組のおねえさん」的な声質で聴く者の心を癒してくれる。
ミルキィホームズは放送開始時のファンの予想を遥かに上回る傑作になるだろう、そして後の世に本シリーズは「ファースト」「第一作」「旧シリーズ」などと呼ばれる事になるのだ。
桜
作詞作曲を共作した川村結花さんのファンなので聴いてみました。
イントロやサビのフレーズ、変調部分のメロディなど、そのまんま川村節ですね。インストバージョンを聴いてみると、いつ川村さんのボーカルが始まるのかと思ってしまうくらいです。
しかし曲としてはちょっと微妙です。ヒップホップとしては韻の踏み方が中途半端だし、普通のJポップとしてはボーカルグループとしての良さが生きていません。
私は「恋の片道切符」のころからファンキーモンキーベイビーズのことは知っていますが、その頃から印象がほとんど変わりません。いやみのない元気の良さは気持ちいいのですが、もっと基本的な技術向上を図らないと、今以上のファン獲得は難しいのではないでしょうか。
雨上がりのミライ
20世紀末から今世紀初めまでの日本のサブカルチャー界を牽引し、その後戦い敗れて一度は表舞台から消えた男が帰って来た、
「探偵オペラ ミルキィホームズ」 かの「GAプロジェクト」の魂を受け継ぐ今作は男が少年の日に夢見たに違いない「シャーロックホームズ」であり「怪盗ルパン」であり「少年探偵団」であり「怪人20面相」であり「ルパン三世」でもある、 (ジャッカー電撃隊もあり?)
そんなロマンを美しい少女達に仮託して再び花開こうとする男とここから羽ばたこうとする4人の乙女達の二つの始まりを聴撃せよ!
この作品は関連グッズを売りさばいて1クールの放送が終われば「はいそれまでよ。」となる多くの類似作とは違う新しいムーブメントを引き起こすその第一歩、そんな予感がするのだ。
今作の歌詞に「短いわ 乙女時間」とある、永遠に続く青春をダラダラと過ごすような作品の多い中、その花咲く季節の短さを自覚した上で「ムダにしてるヒマないっ」と言い放ち、青春を謳歌しつつも未来への夢を実現すべくがんばる4人の乙女(唄っている声優達と彼女らが演じているキャラクター達共に)の出発点、このCDに出会えた人達はそんな彼女らの姿に自分の夢、あるいは一度は見失ったかつての夢を重ね合わせるだろう。