DVD付初回限定版 変ゼミ(4) (モーニングKC)
ようやく主人公が表紙を飾った(!)新刊はなんとOVAつきの豪華版。
まず4巻の感想。
水越は全力でイキまくり、コムギは相変わらず松隆に興味があるんだかないんだか分からないそぶりで、
田口は田口で蒔子一直線な変ゼミックコメディは相変わらずですが、あんな(After)の登場でゼミ全体の雰囲気がちょっと変わったかも。3巻のあんな(Before)と比べるとえらくキャラが違います。
とはいえ今回のメインは松隆で、ちょっとイメージチェンジしてみたり、田口に向けて多少攻撃的な発言をしたりと、だんだん彼女の変ゼミライフに対する姿勢もアグレッシブになってきた模様。
しかしコムギとの距離感は変わらず…いちいち読者をやきもきさせてくれます。
そしていつかはやってくれるかなとは思っていましたが…オナ禁ネタ。変ゼミには珍しく男っ気たっぷりな感じが最高でした。
あんなの加入で変態趣向や精神論関係の話が増えた気がするので、たまには一発こういうのもやってほしいですね。
次にOVAの方を。
OVAはOP・ED込みで30分で、漫画本編から1巻#01・#02・#05が収録されています。ちなみにOPテーマは松隆役の花澤香奈さんが担当。TAGRO氏おなじみの「アイツ」も出てきて遊び心溢れたOPだと思います。
本編は、初アニメ化なのであんな以外のゼミメンバーの顔見せといった感じでしょうか。TAGRO氏独特の丸っこい画風はアニメでもきちんと再現されていて、非常に可愛げのある雰囲気に仕上がっています。
キャスティングも人気声優を使ってはいるものの、作品自体の雰囲気を壊すことなく、演技も全力(変ゼミ的に)なので個人的に不満は感じませんでした。
ただ、今をときめく声優さんに「ウ○コ」「セッ○ス」と言わせてしまう変ゼミという作品には改めて驚かされましたが。
ほとんど原作の完全再現なので、1巻からの変ゼミファンなら十分に楽しめるアイテムだと思いました。吹き出し以外のセリフまでちゃんと喋ってくれますし。
とは言うもののTV放送でなくOVAになった理由は3話目を見ればよーく理解できると思います。上はモザなしでした(笑)
それから、カラー作品になって気づくことはTAGRO氏のファッションセンスのよさです。
いかにも大学生らしい服装で、なおかつキャラの個性を潰すことのなくシンプルに仕上げているのはさすがの一言。
DVD付属でやっぱり値段がちょっと高めですが、後にも先にもこういう類の漫画がアニメ化されるのは少ないことだと思いますので…。
この一冊(新装版)だけで最初の頃の変態慣れしていない松隆と、4巻になって神経が図太くなった松隆を同時に見ることができるのも良いところ。
それから、詳しくは分かりませんが次巻もOVA付属になるみたいです。
OVAに隠れがちですが、単純に変ゼミ4巻もいつも通り面白いですよ!