My Merry May with be (2800コレクション)
キャラ設定は「腐れ縁の悪友」、「女好きだけど根は良いやつ」的なベタな設定、主人公も色々と周りに翻弄されすぎで苛々が募ります。要するに頼りなくて、ヘタレです。会話内容も現実世界なら絶対にこうはならないようなひどくぎこちないもので、少々見る眼が冷たくなりました。
いかにストーリーが良くとも、その他の盛り上げ要因、引き込み要因が劣るので、物語の本来の面白さを十分に堪能する前に心的飽和してしまった感を受けました。さらに、面白くなってくるところ、つまり本題に入っていくまでの時間が長すぎて、その時点でもかなり読み進める気が減退してしまいます。
文章は一人称視点で描かれており、それに関しては問題は無いのですが、如何せん、文章が稚拙に過ぎます。あまり読み物をしない人ならともかく、ちゃんとしたハードカバーや活字のみの本を読む人にとっては、この文章に耐えられない人もいるのではないでしょうか。
このゲームはかなりの高評価を受けています。しかし、ただただ褒めるだけでは考え方としてあまりにも盲目的に過ぎるので、あえて酷評とさせていただきました。実際私自身も、そこまで手放しで愛でられるほど面白いとは思わなかったので。
好評のほうは、廉価版ではないほうのレビューにたくさん載っているのでここでは割愛させていただきます。
世界観の設定や物語は良かったのに、その他の点でその長所を台無しにしてしまう非常に惜しい作品だと思います。ですが、この廉価版、「費用対効果」という点で見れば、万々歳ではあるのですが。
My Merry May be
私的にKID一番の名作。
一つ言っておくと、この作品はMy Merry Mayの後日談である。ただ、後日談といってもただの後日談ではない。
前作の主人公がまったく姿を現さないのだ。
今回の主人公は、教育実習生、岸森浩人。
この人物が、レゥと出会ったことで物語が進んでいく。
前作とちがい、この世界ではレプリスは国際法で禁止されていない。
しかし、やはり自分の意思を持つレゥは特殊であった。
この世界でもレプリスに魂はない。レプリスは体のいい労働体であった。
ところが、レゥは魂を持つ存在であった。
そのレゥと、岸森浩人、そして、同じ教育実習生由真との生活がつむがれる。浩人は魂のあるレプリスと暮らしていく中、トラブルが起こり、魂とはなにか、生命とは何か、レプリスとは、人間とは何かについて考えていくことになる…。
この辺の過程をぜひ楽しんでほしい。
あと、前作プレイは必須。
ぜひ、やってほしい。
やっていたら、どの話のあとか、とか色々考えられて尚楽しめることと思う。
My Merry Maybe オリジナルサウンドトラック
真ENDの「星砂」がどうしても聴きたくて音源を探していたところ見つけました。
ゲーム中に登場するBGMおよびVo曲が全てFull sizeで入っており、「わんつーどん」も聴けます。
ARCHIBOLD feat. ドミさんの曲はこのCDでしか音源化していない様ですので、曲が気に入った方は要購入です。
マイ・メリー・メイビー―connected with 43years ago… (JIVE CHARACTER NOVELS)
My Merry Maybeプレイ時残った一つの謎。
あのとき船の中で何がおこったのか?について書かれています。
ライカのマスター笠木拓人とはどういう人物であったのか?皆さん色々な考えをお持ちでしょうが、この本を読めばきっと考えを改められると思います。
また、結城みさおについてもやや言及されています。
My Merry MayとMy Merry Maybeにはまった人はぜひ読んでください。
『レプリス』と『人間』それについてもう一度考えてみませんか?