オトナアニメ Vol.4 (4) (洋泉社MOOK)
大人と銘打っても、コンテンツはそこら辺のアニメ雑誌と大して変わらんです。
能書き(評論)が多くて、まあそれが大人好みなんだろうけど、そういう違いなのかなあと肩を落とします。
大人なのに、巷間のアニメだけをピックアップしただけですね。
チャージマン研!DVD-BOX ‐上巻‐
登場人物といい、作画といい、SEといい、脚本といい・・・
何もかもがいろんな意味で凄い。いやほんとに。
本編が順番どおりに収録されていないのは残念だけど
どうせ一話完結だし、面白いから許せるよね。
P.S.
商品の説明の誤字にお気づきだろうか。
「で登場!」が2度も繰り返されている。
これはジュラル星人の仕業に違いない。
人造昆虫 カブトボーグ V×V Vol.1 [DVD]
毎週欠かさず視聴しておりますが、「天才肌」を常々、感じています。
ストーリー構成、及び脚本展開の「全て」において、定石を完全無視。
このため、話の流れ的に全く先が読めない。
「一体、この後、どうなるんだ?」
と、言う緊張感が30分間、途絶える事無く続く作品です。
・・・正直言いまして、無茶苦茶な作品ではあるんですが、その無茶苦茶振りが完全に
徹底している。
その様な事から、やはり、常人には到底、作成不可能な天才肌の作品だと思えます。
特に「ヤク使ったってこんな脚本は書けない」と称される大和屋暁さんの脚本が見事。
人造昆虫 カブトボーグ V×V Vol.1~3セット+おまけ付き [DVD]
2007年で最高のアニメ、いや子供向けアニメ?としてあらゆる意味で歴史に名を残すと大絶賛するアニメである。
なぜ、そこまで薦められるのか。その疑問はある意味正しいが、ある意味間違っている。私はこのアニメを見て、脚本の大切さを改めて実感させられた。そして、このカブトボーグの脚本を書いた脚本家の名前を覚えるようになった。特に浦沢さんや大和屋さんのこの二人の脚本家の名前は生涯忘れない。しかも、大和屋さんは実はアニメ銀魂の脚本家であったことを知って、さらに嬉しくなった。
では、カブトボーグのどこにこの私を惹きつける魅力があるのかというと、それは多くのアニメを見てきた人間にしかわからない(つまり、ある程度のアニメを王道展開やストーリーを予想できるぐらいのアニメの観察眼が必要)圧倒的な騙し要素である。最初は誰でも書ける脚本かと思っていたが、実は見れば見るほど完全なる計算において、緻密を重ねた脚本だったのだ。
突っ込み要素が多すぎて、一つに突っ込んでいる時間がなくなるアニメともいう。だが、そんなことよりあらゆる最初のカブトボーグ批判が気がつけば、賞賛へと変わってるのがカブトボーグの真髄なのである。
銀魂のような狙いがわかるギャグアニメではない。世界観こそがギャグアニメなのがカブトボーグである。実は玩具促進アニメのはずだが、なぜか地上波で放送されなかったために、玩具を買う子供はいなかったと思われる。だが、このアニメの面白さは全てにおいて、どの話も、何の基本も知らず、登場人物も知らなくても楽しめるのだ。
というか、第一話においてすでに最終回みたいな展開から始まる!
登場人物の紹介もなく、ただ視聴者は置いてけぼりになりながら、わけのわからない世界が語られていく。突然、出てきたラスボス、ビックバンが一話で天野川リュウセイの父だという衝撃的な事実が語られ,知りもしないクラスのマドンナさやかちゃんが、リュウセイさんを慰める。
そして、よくわからずに勝って、次に行くと、第二話でなぜか、いきなり親友が死ぬという予告が流れる・・・。
で、肝心のカブトボーグについてはルールすらまともに語られない(笑)。全話見ても、ルール解説はない。視聴者は登場人物の行動から推測してルールを知るしかないのだ。これは極めて巧みな演出であろう。玩具を売るアニメがルールを解説しないとは前代未聞であろう。
アニメの評価というのは、見ているものが面白くて,何度見ても飽きない。そういうアニメこそが本当に評価されるべきなのだ。展開がわかったら二度とみないアニメなどは評価するものではない。
ということで、一度見るのをお勧めする。カブトボーグの良さがわかるはずだ。人造昆虫 カブトボーグ V×V Vol.1~3セット+おまけ付き [DVD]