音楽の贈り物~エフゲニー・キーシン・ドキュメンタリー [DVD]
キーシンが大好きになりました☆☆テクニックの素晴らしさはものすごいものを感じます!!ピアノを勉強している方はもちろん、クラシックファンは絶対見てほしいっ!最高です!!
ムソルグスキー:展覧会の絵
キーシンが始めて日本にやってきたときは、その演奏からは
なんとなくひ弱さが感じられ、良い印象を持ちませんでした。
しかし、こんな大ピアニストに育つとは!
グリンカ作曲バラキレフ編曲の「ひばり」では、細かい音の中から
悲しいメロディーをとても美しい音で浮き立たせています。
こんなに上品で美しい演奏は、そう出来るものではありません。
このCDの目玉、「展覧会の絵」も驚くべき演奏です。
キーシンは強い音を出すときに、決して乱暴に鍵盤を
たたきません。それなのに、強い音の説得力は十分です。
音の芯が強いというか、音圧が強いというか・・・。
ピアノがどうしたらよく鳴るかを、天才的に把握しているのでしょう。
もちろん、技術も天下一品です。
キーシンは今後がとても楽しみなピアニストです。
キーシンの才能をいち早く認めたのは、カラヤンでした。
やはりカラヤンの音楽的才能の発掘眼は本物だったのです。
展覧会の絵のピアノ版のCDは持っていないという方も、
決して買って損はないCDだと思います。
世紀のピアニストたちの共演~ヴェルビエ音楽祭&アカデミー10周年記念ガラ・コンサート・ライヴ [DVD]
とても凄い企画の音楽祭なのですが、なんと言っても
そこはかとなく生まれる出演者の笑顔が印象的でした。
音楽って、やっぱり楽しいです。
キーシン・プレイズ・ショパン~RCA Red Seal全ショパン録音集成
入手して、まず聴いたのは二枚目のソナタ三番です。七十年代のギレリス(私は凄い好きなんですね)の名演と聴き較べたくて… ってかアプローチが似ている部分が有りますね。キーシンの方が表現の幅が圧倒的に広いのに驚かされました、何だかギレリスがただ力任せに打鍵している様な感すらした。おまけに最後に拍手が入ってたんでビックリ!ライブだったんだね、感極まりブラボー!って叫んだ人の気持ちが凄い解る。それにしては各楽章のインターバルが一様でなくよく考えられた演奏だなと… 当時の年齢考えると凄いとしか言い様が無いね。
五枚を聴き通して… ライブ録音はショパンの音楽の深みから音を手掴みで取り出したような生々しさを感じました。録音もビリー・ジョエルが絶賛した名器と自然な残響で素晴らしいですね… ほとんどの巨匠(クラシックに限らず)がカーネギーでライブ録音するのが解ります。
スタジオ録音では、より思索的、内省的で、単なるリリシズムではない深い内面、精神性を感じますね… アファナシエフに近いと言って言い過ぎじゃないくらいです。録音は残念ながらライブの方が良い、残響が気になるね。
私の感想ではキーシンは考え込み過ぎるきらいがあるので… 一発勝負のライブ録音が向いてる気がしました… まあー、スタジオよりライブが良いピアニストは、私の中ではビル・エバンスくらいでしょうか… 深い精神性と言う点では共通してます。
ショパンイヤーに相応しい質の高い内容の有る全集でした。