サマーナイトタウン
最高位第4位ながらロング・ヒットを記録したモーニング娘。の出世作。「夜」を描いた本格的な楽曲で、それまでの「単なる企画グループ」というイメージを払拭。
「大キライ 大キライ 大キライ 大スキ Ah!」が印象的。カラオケ等でもヒットした。
ロー・ティーンのアイドルに、10代後半〜30代前半の男性ファンという構図を考慮してか、少し年の離れた男性に恋をするストーリーになっている。
現在はおちゃらけパーティ路線に行ってしまっているので、曲の良さでじっくり聴かせる曲はあまりなくなってしまったが、この頃は、ツイン・リードの片割れ:福田明日香の歌が非常に上手かったので、安定感があり、今より本格的な曲を演っていた。ファンの中にも、普段はアイドルに見向きもしない層が存在していた。
尚、メンバーは結成時の5人:安倍なつみ・福田明日香・飯田圭織・石黒彩・中澤裕子に加え、追加メンバー3人:矢口真里・市井紗耶香・保田圭を加えた8人編成になっている。
この「8cm CD Single」という形態は既に絶滅。2005年3月2日に、First Live Versionを追加収録した12cmとなって再発売されている。リマスターで音質も向上、音量も最適化されているので、これから買う人は、そちらをどうぞ。
サマーナイトタウン
ロングセラーを記録したモーニング娘。の出世作。楽曲としても極めて真面目にクオリティを追及した曲で、グループ史上最高の名曲であると思う。オーディションで、相川七瀬や工藤静香の曲を堂々と歌いこなした名手:福田明日香。彼女が在籍していたこの時期は、結構本格的な曲が存在したのだ。
「LOVEマシーン」からはおちゃらけパーティ路線に行ってしまったが、初期は歌にも魅力があったので、普段はアイドルに見向きもしない層が隠れファンとして存在していた。年齢的な優位をふりかざして、中澤が福田を追い出してしまったのは非常に痛かったと言わざるを得ない。福田がこのまま音楽をやっていたら、相当の歌唱力を持つソロ・シンガーになっていたはずだった。
詞は「年上の男性に恋をした、素直になれない女の子」を歌っている。
♪どんな笑顔見せても/心の中が読まれそう/大人ぶった下手な笑顔じゃ/心隠せない
♪大キライ/大キライ/大キライ…大好き!〜Ah
真っ直ぐすぎて ぶつかってしまい、上手く笑えない、不器用な娘――そんなコが可愛いなぁ〜と思える人にはお勧めである。何となく[つんく]が福田をイメージして作ったように思うのだが、考えすぎだろうか? 10代少女アイドルに、20代〜30代の男性ファン。これにマッチする状況を上手く考えた設定は見事。そして何度聴いても優れた楽曲である。
どこか懐かしさを感じる歌謡曲的なメロディーに、モダンなビート。初期はそんな作風だった。尚、本CDは8cm → 12cmのリマスター再発。これに伴い、初ライヴ versionを追加収録している。レア音源を収録したBOXセットも出ているので、初期全部欲しい人はそちらもチェックすると良い。