自分を育てるのは自分―10代の君たちへ
東井先生が、子どもに語りかけた講演の内容を文字におこした本。
子ども向けの内容なので、難解な部分はなく、さらりと読みきることができる。
この本を貫くのは、いかに自分の人性を主体的に、大切に生きていくか。
ところどころ感動しながら、大変心静かな読書時間だった。
こういった話しが子どもにできる大人になりたいし、自分の子どもにもこの本は読んでもらいたいと思った。
汎新日本主義(初回限定盤)(DVD付)
好みがハッキリと別れると思います。
曲に関しては、「昔のアリプロが好き、白アリが聞きたいと言われるファンは諦めがつく」
とアリカさんご本人が言われている通りかと。
このアルバムが手元に届いた時には、何より始めに歌詞カードを取り出してそれをよく読みました。
受け入れられない言葉があればどうしようか、と。
ALIPROJECTのCDが届く前にこんな不安を抱いたのは初めてです 笑
アルバムタイトルに「日本」と入っており、アリカさんが日本に誇り持てと言う考え方でらっしゃる事はファンならば誰もが知っている事。
今までも大和ロックなどを唄われて来ましたが、「日本」とはっきり題されているのは初めてでは無いだろうか、と。
極端な話し、立ち上がれ日本人!というような歌詞が多くあれば、如何な私でもついては行けないと思ったのです。
結果、私が危惧したほどの激しい言葉は無いように思いました。
(判断基準は様々かと思います。たとえアリプロファンと言えど、「日本」云々に反感を持たれる方や、曲名に少しでも気に掛る言葉がある方は一度躊躇されても良いのかもしれません。
メッセージ性の強いアーティストさんなのだと言う事をもう一度、念頭に置いて下さい)
打ちこみ系の曲は新しく
オーケストラ伴奏の曲はどこか懐かしく
私の耳には響きました。
『巴里と画家と女』
三拍子調の曲は流石は片倉さんです。そして、画家の歌詞を書かせればアリカさんの右に出る者は無し。
アコーディオンの音が哀愁を漂わせます。
『鹿鳴館ブギウギ』
去年のオリジナルアルバム『POISON』『極色一代女』にて聞かせて下さったジャジーな曲、第2弾です。
極色一代女はアリプロらしく無い!と反感を覚えた方が多くいたような覚えがあるのですが
この曲で、ジャズ風アリプロも悪く無いと思って頂けたら、と思います。
PV収録曲 2曲。
『絶國TEMPEST』※TEMPESTとは 嵐、動乱の意です。
嵐が丘PV―大変素晴らしい仕上がりでした。
アリカさんは、黒いドレスが本当に似合います。CGとの融合が美しい。
メイキング映像を見た後にもう一度見ると、楽しみが2倍です。
このメドゥーサのシーンは実は…と、一緒にニヤリとしましょう 笑
『愛と誠』
昔より好きな曲なのでこの曲が映像化すると聞いた時には胸が躍ったものですが、見た感想としては今までのどのPVに比べても演出が少なかったかな…と。
言ってしまえば、豪華なライブ映像といった感じでしょうか。ずっとALIPROJECTのお二人と、ヴァイオリニストのお二人が映っているだけ。もう少し場面が転換するかと思っていたので、少し残念に思いました。
そしてアルバムタイトルにもなっている「日本」は、このPVの為の言葉ではなかろうかと思ったほどです。
背後には旭 日本の国旗が掲げられており、アリカさんは迷彩柄の衣裳に銃と日本刀を手に歌っておられます。銃口を画面に向ける場面もあります。
そして、片倉さんの肩にも国旗の縫い取り。ヴァイオリニストのお二人は懐かしの憂国シャツ(国旗を継ぎはぎしたようなシャツです)姿。
全面に「日本」、引いては軍のイメージ?
これには少し…思う部分があります。私が恐れていた「日本」押しが此処に来て出て来てしまったか、と。
古くからのアリプロファンではありますが、また何かを言う人が現れやしないかと、少し心配にもなります。
それらの杞憂を横に置けば、アリカさんの おみ足が大変お綺麗です 笑
『メイキング映像』
2曲分のメイキングの為、たっぷり17分半あります。
笑顔全開のアリカさんが見られます。仲の良さそうなメンバーさん達も素敵です。会話の途中で一度だけピー音が入りますが、そのピー音すらアリカさんらしいと思えてしまいます 笑
これは本当のALIPROJECTファン向け、と言いますか…
この一枚を突破口に、とはオススメ出来ない仕上がりになっているように思いました。
私には『日本』に掛けるアリカさんの胸の内の全てを計り知る事は到底出来ませんが、
この一枚に込められた思いを、アルバムタイトルに「日本」と入れた気概にこそ☆を5つ差し上げたいです。他のアーティストさんであれば、絶対に出来ない事のように思います。
アルバム曲としては、今までと比べても耳に残る曲が少なかったように思ったので☆4つで…。
働く君に贈る25の言葉
「運命を引き受け、人を愛しなさい。それが、自分を大切にすることです。」
本屋の新刊コーナーでこの本を手に取って、この巻頭言を読んだ時、「一番大切な心の持ち方を、なんとシンプルな言葉で表現している人なんだろう!」と、とても心引きつけられました。
読み終え、素晴らしい本だと思いました。病気からうつ病を併発した妻と自閉症の長男を抱える筆者に、次々と困難が容赦なく襲いかかります。何度もあった単身赴任と妻の自殺未遂。しかし、その過酷な運命も、仕事を徹底的に効率的に進めるためにはどうしたらよいのかを必死に考えることで、乗り切っていきます。
会社という集団の中で仕事を進めていく上でのコツが丁寧に書かれており、若い人にはとても参考になると思います。我が身を振り返って、若い頃は全く駄目だったなあと、改めて反省しながら読んでいました。(^^;) 最後あたりのパートは、筆者ならではの苦労からにじみ出た考え方が、深い共感を呼びます。
とってもええぞう [DVD]
このDVDを見て、より一層いきものがかりが好きになりました。特に「気まぐれロマンティック」のビデオについては、歌にマッチしたものとなっており、キラーチューン(キラーソング?)として、“まいった”と言わざるを得ないものとなってます。その他、「茜色の約束」のビデオも非常に良かったです。シングル曲が集められた言わばベスト盤的な見方(聞き方)も出来ます。お勧めです。ぜひご覧ください。
君がオヤジになる前に
まずタイトルがいい。
それと『カイジ』などで著名な福本伸行氏のカバーイラストも私は気に入った。
ただ肝心の内容については他著との重複が多すぎるのでその点がマイナス評価といえる。
「オヤジ」−”あらゆること―家族との向き合い方や仕事への接し方、服装や体型に至るまで―をより良き方向へ改善しようとすることを放棄してしまった者たち”(p.2)
本書は首尾一貫してこの「思考停止状態」(p.2)が現在(いま)の社会を生きる上でマズいことなのかを滔々と述べている。
この点についても他著で繰り返し述べていることだから重複に違いないが、著者の主張していることはもっともだと思うし、私自身わが身を改めて振り返る機会に(本書に限らず)著者の本を読むたびになっている(なかなか実行性を伴っているとはいえないところがもどかしいのだが・・・)
この思考停止状態に対する強い忌避は著者の”僕はすべてのものを疑っている。それは今後も変わらない”(p.146)という姿勢がそうさせているのだろうし、根本的には著者の死に対する恐怖からきているのだろう。
ただすべてを疑うという姿勢から主張されている家族論や仲間論についてはいまいち馴染めない点が多いのは否めなかった。
家族や仲間を捨てるという発想は固定観念や旧弊といわれようと私は持ちたくない。
すべてを疑い思考をフル回転させることは殊ビジネス等トレンドに殉じるものについては良いのだろうが、やはり不易であったり不変であったりする部分があってもそれはそれで良いのではないだろうか。
他著との重複について指摘したが、重複のないであろう箇所でもあり本書で是非ここだけでも読むことを薦めたいというのが、「38歳の僕へ」と「対談 福本伸行×堀江貴文」である。
前者は強気の著者でも離婚直後にはさすがに自身の弱さを感じざるをえなかったことを素直に語っているところ、後者については上記で指摘した家族論・仲間論についてどちらかというと私と考え方が近いと思われる福本氏の意見との対比が面白かった。
極論が多い著者だが、その一貫したゼロベースの思考は参考になる。
著者のように生きたいとは思わないが、著者の思考し続ける姿勢は見習いたいと思う。
このように思う方にとっては得るところが大いにあると思うので、是非手にとって一読していただきたい!