吹奏楽コンクール課題曲集 Vol.2
1970年(昭和45年)から1976年(昭和51年)までの7年間の、「全日本吹奏楽コンクール」での課題曲の実況録音盤。70年代は、日本の吹奏楽が一気に華やかになった時代であります。課題曲も、コンクールオリジナルの曲になりました。演奏技術(テクニック)は、現在と比べると劣る部分もありますが、個々のパートが、楽器本来の響きを奏でています。特に金管楽器の音色は、現在のバンドではほとんど聴けないぐらいレベルが高くすばらしい音色です。聴いていて非常に楽しくなる演奏ばかりです。1972年度の<シンコペーテッド・マーチ「明日に向って」>は中学校専用の課題曲でしたが、ポップな感覚の軽やかな、それまでには無かったノリのいいマーチでした。そして、1974年、「高度な技術への指標」では、コンクールの舞台に初めてドラムセットが持ち込まれた記念すべき作品です。どの団体の演奏も、自信にあふれ、明るく、そして楽しく演奏している様に聞こえます。70年代になると「名古屋電気工業高等学校吹奏楽部」、トークも冴えまくる「丸谷明夫 先生の大阪府立淀川工業高等学校吹奏楽部」、30年以上も全国大会に出場し、20回以上も金賞受賞している「ヤマハ吹奏楽団浜松」、「ブリジストンタイヤ久留米工場吹奏楽団」など現在も全国大会に出場している団体がこの時代からすばらしい演奏をしています。中学・高校で吹奏楽をやっている人たちは、是非、このCDを聴いて、楽器本来の音色、響きを目標に日々、練習してほしいと思います。
日本でいちばん大切にしたい会社2
五輪の金メダリストの成績は、4年後に下がるのが通例である。前作が余りにも強烈な売れ方(メディア露出を含め)をしてしまったため、グレードダウンしてしまっていないか不安に思いながら読んだのだが、内容を確認してほっとした。
前作を超えたとは言えないが、さして見劣りはしないと思う。前作は半数超の企業名は既知であったが、当書は知らない企業も多く参考になった。規模が小さかったり、地味な業種だったりしながらもきらりと光る善い企業を発見できるのは大いなる楽しみだ。政府のせいにしたり、あろうことか部下の無能のせいにして責任転嫁する経営者は、当書を読んでシビアに反省し、ぜひ高い志を取り戻して欲しい。
個人的には富士メガネの紹介ページから多大な感銘を受けた。サービス業の経営層は必読である。
また以下のような本を読み快哉を叫んでいる医療関係の皆様は、亀田総合病院に今すぐ視察に行く必要あり。
『「スーパー名医」が医療を壊す』村田幸生
『医療崩壊の真犯人』村上正亮
ただ、日本でいちばん大切にしたい会社を知るのは容易だが、そうした企業を経営する、或いは増やすのは極度に困難だ。ここが永遠の難関だろう。
そろそろ日本の「大切にしたい」企業も紹介すべき数が減りつつあるだろう。次作では「日本でいちばん大切にしたい自治体の経営」を望みたい。長野県下條村や大分県姫島村のような候補が各地にある筈だ。
日本でいちばん大切にしたい会社
会社の存在意義を改めて実感した。
ここで紹介されている会社は、こんな会社で働いてみたいと思える会社です。
今の自分は会社のために…って思えるだろうかと考えました。
日本の多くのサラリーマンがそうなんじゃないでしょうか?
自分の会社を改めて見つめるのにも良い本だと思います。
評価が4なのは著者がサラリーマン経験がない教授だからなのか、若干ピント外れなコメント(過剰な美化)をしてるところです。著者のコメント無しに事実だけを伝えていただければ5点の内容です。
日本でいちばん社員のやる気がある会社 (中経の文庫)
『日本でいちばん大切にしたい会社2』で取り上げられていたので興味をもっていた未来工業の創設者・山田昭夫氏の著書。
聞き書きっぽい文章で、山田氏のべらんめぇ調が好き嫌いがあるかもしれませんが、『日本でいちばん〜2』を読んだあとだと、こういう人だからこそ際立った会社が運営できるんだなと、なんとなく納得できてしまう(笑)。
『日本で〜2』でも紹介されていたエピソードの詳細や、「日本一休みが長い」など社員のやる気を起こす背景(経営哲学)がわかってたいへん興味深いです。
要は「工夫」。会社をよくする工夫=社員が喜ぶ工夫を常に考えることの大切がわかりました。
今は絶版らしい、アールエフさんの文庫本も出してくれないかな……。