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Dinah Jams
友人にすすめられ聴きましたが,1曲目のlover come back to meの迫力あふれる彼女のボーカルに腰を抜かしました.他の曲も彼女のLPのなかでは最も優れた曲がフィーチャーされています.タイトルはwithクリフォードブラウンとなっていますが,多数のホーン陣が素晴らしい.ジュニアマンスやキーターベッツなど,普段は余りさえないピアニストやベースがダイナのボーカルに触発され1流のバッキングを奏でています.モノラルカートリッジで是非聴いて下さい.
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スタン・セレクションズ・フロム・アヴァンティ”ヴェルデ”
50年代から60年代のトップ・アーティストばかり17人(エラは3曲、アニタ・オデイは2曲)。
ポピュラー・ミュージックとジャズが邂逅したシアワセな時代のセレナーデ。
わが国は軍歌一色でさきの大戦を戦ったが、相手はここで歌われた曲を本国からVディスクとして最前線に送ってもらいながら戦った。文化が違うと言われればそれまでだが、それも含めて彼我の差に慄然とした思いにも駆られるし、同時に平和である事の有難さを充分に噛みしめる。
ここで歌われたタイプの曲はもう2度と書かれることは無いし、これらを歌った歌手たちと同レベルに比肩する歌手たちももう出る事は無い。だからこそポピュラー・クラシック!