鈴木早智子写真集『one track memories』
Winkを知っている世代は、もう30後半位以上ではないのかな。
今回自分は古本屋で安く売っていたのを見かけ、そういえば昔いたな程度で買った。
撮影当時で、不惑のはず。年齢の割には綺麗だが、やはりハリは無い。
他の方も書かれているが、「フルヌード」と帯に謳っているが、ヘアの露出は無い(バストトップはあり)。
胸も(ボリュームが)無い。別に巨乳好きと言う訳ではないないので構いませんケド。
少し垂れているし(胸尻)、首周りをみると年齢は隠せないし、ストッキングの上に余肉、と色気も無い。
ついでに話題性も無い?
ファンの方ならともかく、定価で買う程の物ではないと思います。
もう10〜5年前にだしてたら大分違ったでしょうに...残念。
負けじ魂
これは1990年代を席巻し、最高栄誉である、レコード大賞まで獲得した女性デュオWinkの片割れである鈴木早智子さんの「ふつうの」自叙伝である。
芸能界の暗部を暴露してやろうとか、憤懣による報復意図は全く感じられず、自身の生い立ちや下積み生活、20年を超える歌手生活の中で体験した苦難などを手記として纏め上げたものである。いや、むしろ苦労談も楽しんで書いているような雰囲気すら感じられる。
小学生の頃からの歌好きで、カラオケが珍しかった時代に、お小遣いでマイクを買ったり、親に8トラのカラオケを買ってもらったり、それを持って施設に入れられた友人を見舞いに行く時点で、あまりふつうとはいえないが。
高校も辞めて、オーディションを受け続ける先の見えない生活、ようやく努力が実っても、最初の仕事は、事務所の電話番だったとか・・。戦友、相田翔子との出会い、売れないドサ回りと、「ごく、ふつうの」自叙伝なのである。イベントで緊張しすぎて安定剤を飲んで出演したとか、当時のアイドルが体力と根性が無ければやっていられなかったことがよくわかり、初めて聞くエピソードも多く、たいへん興味深い。
かなり恥ずかしい異性関係などもあけすけに書かれてはいるが、すでに週刊誌の告白ものなどで、知っている人も多いだろう。それよりも、今回初めて明らかになる、内密にされた失踪事件、ストーカー被害(やっぱりあったか!)、180SX、たばこ、忙しすぎて笑いが止まらない(メンタルヘルスは大丈夫か?)などWink時代の裏話のほうが興味深い。
結局のところ、「自分自身が商品」というアイドルの宿命からは逃れられず、さんざん働かされたあげく、まるで旬の過ぎた季節商品を処分するかのように理不尽な形でWinkは終わらされてしまい、翔子も去ってゆく。(このあたり、はっきりとは書かれていないのでややもどかしい)
AV(まがい)のビデオ出演の件では「マスコミに貧乳と書かれたが本当なので仕方ありません(笑)」などと締めくくるあたりは、はかなく、か弱いイメージとはうらはらに、苛烈な業界を20年以上生きてきた、したたかさや、たくましさも感じられる。
本書を読んで感じる「サッチン」こと鈴木早智子は、繊細なイメージと裏腹に、意外に大胆。心底歌を歌うのが好き、でも、若くしてこの道に進んだため、いささか世間知らずで、他人にいいように利用されるばかりで歯がゆい。腕のよすぎる職人のように、よい作品は作れても、儲かる作品、売れる作品は苦手。
つくづく、(異性関係も含めて)要領の悪いぶきっちょなヒトだなぁと感じました。なお、わずかながらカラーページがあり、幼少時代、Wink時代、最近のサッチンの写真があります。
せめて「あとがき」やオビくらい(たとえ頭を下げてでも)相田翔子に頼んでほしかった。
小向美奈子 Atmosphere [DVD]
この子の作品にははずれがない。特にPassionは、15歳の少女を撮った作品の中では最も衝撃的な作品であった。デビュー当時巨乳であった娘も、2~3年で普通に戻っているケースは少なくない。しかし、この娘の場合、ただでさえ異常なくらいに豊満だった肉体が更に熟れて、もうこぼれ落ちんばかりになってしまった。このDVDではそんな官能的な肉体をコレでもかと露出し、誘うような目つきで挑発する。胸の谷間、柔らかそうなお肉、迫力のあるお尻。彼女自身も、中学生のときに比べると自分の体をどう動かせば僕らが興奮するかが判ってきたようで、すべての動きが官能的ですばらしい。アイドルの作品と呼ぶにはあまりにも危険な名作です。
零~re-generation~
現在、芸能活動自粛中ですが、早く復活して元気な姿を見たい。
このアルバムは実にしっとりと、そして力強く歌い上げた聴きごたえのある推薦盤だ。魅力ある歌手に成長したサッチンがそこにいる。もう、昔のアイドルだったというのが売り物じゃないことがわかるだろう。
これを聴けば、次の新作を聴きたくなるが、残念ながら新作にはだいぶ遠ざかっている。
その後の多くの色々な経験がきっとまた彼女の歌を大きく成長させてくれていると、このアルバムは予言している。
早くサッチンの歌をまた聴きたい。さあ歌で復活だ、サッチン!
Brunch-ブランチ-
WINKの最高傑作は?と問われたら、間違いなくこのアルバムをお薦めします。
その中でも、もっとも強い光りを放つ曲は、
なんと言っても1曲目の“ムービン・オン”でしょう。
冒頭楽器のチューニング音から一気に駆け抜ける風のようなイメージ、高揚感、ふたりの息の同調感、歌詞・・・、すべてが奇跡のような録音です。
歌詞は、“迷う事、間違う事もあるけど、悲しみなんか脱ぎ捨ててとにかく動き出すわ”という内容です。歌詞の内容はガムシャラな歌詞なのですが、二人の声が本当に“自然”なのでイヤミがありません。
これこそWinkの最高傑作と言っても過言ではないでしょう。
ただ、この曲はシングルカットはされませんでした。それまでのウインクが持っていた“弱い”イメージ、あるいは“痛々しい”イメージではなかったためでしょう。ウィンクのお二人も、シングルカットしたかったそうです。
ですから、不幸な名曲なのです。結局、WINKは、このイメージを保持し続けようとして失敗してしまう訳ですが・・・。WINKの名曲にアルバム曲が多いのは、その為かも知れません。
そして、アルバム単位で見る曲の“統一感”もまったく見事です。全10曲すべてが繋がり合っています。
1曲目“ムーヴィン・オン”から10曲目のドロップまで、すべてが名曲で埋め尽くされています。800文字に収めなければならないのが残念です。
このアルバムを聴くと自然な状態で意識を集中させる事ができます。悲しい時、つらい時にモーレツに聴きたくなります。
WINKには2つのイメージがあります。初期の“無表情”イメージと、後期の“微表情”イメージ。
このアルバムは後者の“微表情”のイメージです。
すこし肩の力が抜けたナチュラルな音楽が全編にわたって広がります。マイナーメーカーで録音がいいという所も素晴らしいですね。