任天堂 サウンドヒストリーシリーズ「ディスクシステム レアセレクション」
任天堂ディスク前後編シリーズの音楽といえば、数少ない音数を徹底的に活かしたつくりで、十数年を経た今でも口ずさんでしまう名曲ぞろいだというのは異論がないと思います。
フレーズの一部しか思い出せなくて、とてつもなく気になるのに聴けない(ディスクシステムが壊れてるので)…そんな状態にあった遊遊記の音楽のために購入しましたが、大正解でした。そうそう、こんな曲だったよね。無常観漂う鬼ヶ島も良いけれど、遊びや楽しさにあふれた遊遊記世界に浸ると元気が出ます。自分アレンジで覚えている雰囲気と違って、ありゃりゃ、こんな曲だったのかと驚いたり。タイムツイストは未プレイなので他の曲に比べると楽しめたか疑問ですが、それでもまだ見ぬ物語に思いをはせたり。ついついファミコンミニを取り出したり…。
レア音源はやっぱりいいですね!
思えば、ファミコンの音ってチープといえばチープですが、逆に想像力を掻き立てるように思います。ゲームに没入すると、脳内アレンジを経てあの音色がいつしかオーケストラになり、さらに年月を経て自分アレンジで口ずさんでいたといった経験は、僕だけのものではないはず。
あらためてじっくり聴くと、新たな発見がまたたくさん見つかってファミコン世界が広がります。ただ、遊遊記のイベント成功/失敗ジングルが入ってなくて(SE扱いだったのかな)、それだけが画竜点睛を欠く感じです。よって☆は4つ。ディスク世代におすすめです。