シゴフミ 六通目 [DVD]
メディアワークス電撃文庫刊/雨宮諒原作の
TVアニメ「シゴフミ」第11,12話を収録したDVD6巻です
シゴフミ。それは死者から送られる真実の手紙
現実世界の生活や人間関係が引き起こす死の不条理さを題材に、
人の心の闇と本性を暴き出し、生きることの価値を図る衝撃的な物語です
(総合6.5/10点)
第十一話「メザメ」★★☆☆☆4/10点
文歌、ついに目覚める。楽しい思い出より、辛く苦しい、忘れたい過去は
どうしても消し去ることが出来ない。その記憶と想い出の残酷さ、
心の傷痕を象徴したかのような物語です。死に場所を求める急展開と
時間の流れがやや分かり難いのがちょっと引っかかります。
特に病院から外出可能になった事情や描写が無く不可解でした。
よく許可が取れましたね・・・・
第十二話「シゴフミ」(終)★★★★★9/10点
自分に打ち勝つべく父・キラメキを告訴した美川文歌。
正直な行動に対する現実社会の辛辣さと、本質を見極めず
話題性と興味のみで行動する浅ましい人間模様にのめり込みます。
自分の問題を棚上げし、責任転嫁、責務放棄、自己中心的な行動など
本気と本音で生きられない、または、生きようとしない姿と
シゴフミを重ねて本当の「生き方」を問題視した実直で見事な仕上がりです。
これぞまさしく「後悔先にたたず」。
あきらめる前に自分の気持ち、ぶつけてみてはいかが?
La Vita Romantica
楽曲に関してはシングル曲などの寄せ集めなので割愛。
問題はDVD。
3800円と高めの設定なのにも関わらず、それに見合った内容ではないと思う。
PV3曲の内2曲が90秒バージョンって…。
何か仕掛け絵本とかそういうものに力入れるんじゃなくてPV一曲丸々収録して欲しかった。
EMOTION the Best シゴフミ DVD-BOX
話の内容は単体のレビューにあるんで割愛。私はアニメ・小説の順に見ました。そこまでファンじゃないけど気になるor単体だと高いor数万でっていうと手が出ない、という方はオススメ!!
シゴフミ 二通目 [DVD]
本編と何の関係もないシーンの方がインパクトがあった。
ヤクザにボコされるホストに死んじゃった血染めの赤子の手形シゴフミを
届けるフミカのシーン、はっきり言って凄く気持ち悪いです、
杖のカナカがホストに「お父さん♪」と茶化すシーンなど最低です。
生理的嫌悪感をアニメ見て感じたのは久々。
メインの自殺話も何となくで、親父が猟銃片手に学校を選挙するといきなり超展開。
こりゃちょっと評価を落としたんじゃありませんか大河内氏。
もっともこの人の作品はエウレカセブンとかギアスとかネタにしかならない
駄作ばかりだからね。
4話はステロタイプのお涙頂戴話で最後の火事のシーンなど無理矢理がすぎる。
見ていてそれらが気になってしまうのは問題ではないかと思うんだけど。
正直、3〜4話はあまり褒められたもんじゃないねぇ。
シゴフミ〈4〉Stories of Last Letter (電撃文庫)
堂々のフィナーレと事のすべての始まり、そしてひとつの終わりまでを集めた珠玉の最終巻。
そしてあとがきにて明らかになる「シゴフミメディアミックス企画」の全容*1。
小説・アニメ双方を併せることでひとつの物語として繋がる作品になっていました。
無論、小説だけでも一個の作品として完成はしています。
最終巻となる今回は、配達人としての文伽が主役となるエピソードとそうではないものが入り混じっています。
前回の3巻でもトリのエピソードとエピローグが別の配達人─沙音─を描いたものでしたが、今回もそういったエピソードが含まれています。
ただ、今回のそれに関しては3巻の時と違い文伽の関与・登場が一切ないわけではなく、配達人になる前の彼女が物語に出てきています。
そういった形式を取り、生前の彼女と沙音という配達人(更に言えばアニメのフミカ)、そして配達人となった文伽をつなぎ受け継がれる想いが描かれています。
そして、シゴフミは確かに奇跡だが、時にはシゴフミが原因となり悲劇を招くことがあるという悲しい現実がある。
けれどシゴフミはただの現象でしかなく、本当に奇跡を呼び起こすのはそれを差し出す人と受け取る人。
だからシゴフミは、決してこの世にあってはならないものなどでは…ない。
と、この作品の世界観と根源的設定に対して“答え”が明示されたとても良いラストを迎えています。
短すぎず長すぎず、後から手を出すのにも程良い4冊の本に収められたシゴフミのストーリーに是非触れてみて下さい。