アタゴオルは猫の森 DVD
原作が好きな人間には微妙。映像は美しいのかもしれないが。
キャストの声もイマイチ。
しかし結局は表題につきる。
素敵な食材(原作)に下手くそな料理人の自己顕示欲をぶちまけて台無しに
した作品。本当に残念。石井と監督は心から反省してほしい。
アタゴオルは猫の森 16 (MFコミックス)
ツキミ姫が呆れるヒデヨシの意地汚さが強烈。
”王様”を「んまいもの腹いっぱい食って毎日踊って暮らせるんだぜ」と定義するヒデヨシに
「それってお前の生活じゃないか/おまえは十分に王様だぜ」と断じるギルバルスがいい。
毎回毎回定番展開を繰り返しているのに、新鮮に感じる。ライブ感。
グスコーブドリの伝記―猫の事務所・どんぐりと山猫 (扶桑社文庫)
「グスコーブドリの伝記」は、幼い頃両親と妹と別れてしまった主人公ブドリの一生が記されています。辛い日々と努力を重ねて大人になったブドリは妹と再会。しかし、そこに危機が訪れます。ブドリは最愛の妹と世界の人を救うため命を賭けた大仕事に向かいますが・・・。
同じく収録されている「猫の事務所」。事務所の中で人一倍頭がよくて誠実な「かま猫君」は、「かま猫種」であるためにみんなからバカにされています。仕事のできない、誠実でない「みんな」はなぜか結託して「かま猫君」を陥れます。
誠実な善人が排斥され、悪人が世にはびこる図が描かれています。
私たちの職場や生活の中でも、このような図はよく見られます。何ともいえぬ悔しさとやるせなさ、世の中の不条理な一面。思わずあなたも、「かま猫君」を応援したくなるはずです。
そして、このやさしい「かま猫君」は毎日残業に追われ、不満を抑えながら勤めるサラリーマン、一生懸命、家族のために働いているあなたの優しいおとうさんの姿かもしれません。
銀河鉄道の夜 (扶桑社文庫)
この話は小さい時から好きだったのですが、やはり子供の時に原作を読んでも難しくてよくわからず、そんな時に出会ったのがあの猫の映画でした。
映画の原作も読みたくて、でも近くの本屋になくて、やっとみつけたのがここです。
内容は2パターンあって、どちらも宮沢賢治の小説を忠実に再現しようというのがよくわかりました。
おとなしい話ですが、気持ちがとても和みます。
銀河鉄道の夜
愛読書だった『銀河鉄道の夜』がアニメ映画化されて20年以上が経つが、当時、自分だけのイメージを壊された気がして好きになれなかった。今にして思えば、余りに印象的に心に焼き付けられ、嫉妬に近い感情だった気がする。その印象度をさらに深くしているのが、細野晴臣氏によるこの幻想的なサントラである。そういえば当時、嫌い嫌いと言いながらLPレコードを買ったっけ。まるで好きなくせに素直になれなかった初恋のような作品なのです。今ではこのCDで『銀河鉄道の夜』の世界に浸っています。目を閉じればそこは私だけの世界…。