国道の謎 (祥伝社新書 160)
「酷道をゆく」読者や国道サイト、交通遺構サイトなどのファンの方にはニヤリとさせられる
ようなネタが満載です。逆に国道に興味のない方が読んでも、あまりにマニアックで、すぐに
放り出してしまうと思います。それくらい読者層を絞った、思い切った掘り下げ方をしていま
す。
「酷道をゆく」の方がビジュアル的な驚きがある分センセーショナルですが、同書は国道好き
以外はまず顧みないような国道の細かなこだわりを、感心するくらい詳しく掘り下げていま
す。本当に国道が好きな方なのだなあと思います。また、熱烈な愛好家のために出版を敢行し
た出版社の英断に感謝。一部で国道愛が少し過ぎたか、憶測で文章を補ったかと思う点が無く
も無いですが、それはそれ。「へ〜」と思いながら読んだ方が楽しめると思います。また、読
む方によっては国道の選定に当然不満を抱く方もいると思いますので、まずはパラパラと確認
してから購入した方が良いかもしれませんね。
愛好者の方が読めばいろいろと誤りや指摘事項も当然今後出てくると思いますが、私はあくま
でも趣味本の1つとして、とても楽しめました。
国道339号階段国道、ホテルも近いので、青函トンネル記念館や竜飛岬とともに徒歩で、観
光がてら廻れます。風がえらく強い場所です。軽く観光ガイド。