ベスト・オブ・デイヴィッド・ゲイツ&ブレッド
余りにも甘美なメロディー、ヴォーカル・ハーモニーで70年代前半に多くのヒットを放ったブレッドのベストで、デヴィッド・ゲイツのソロから作品も数曲収録されています。
収められている曲の構成もほぼ完璧。これ一枚でブレッドのヒット作・重要作はほぼ全て網羅されていますし、音質も良い。全部といっていいくらい粒ぞろいの曲もいっぱいですが、私は特に「エヴリシング・アイ・オウン」「スウィート・サレンダー」が好き。この作品は今でもドライヴの友です。
買って絶対損の無い一枚。
GARO BOX (完全生産限定盤)(DVD付)
これまでオークションでの高騰を横目で眺めていただけに、全アルバム+未発表音源+DVDなんて、まさに夢の・・彼ら風に言えばメルヘンですね。
日本のCSN&Yの面目躍如といった「暗い部屋」や衝撃のデビュー曲「たんぽぽ」を含む1st、ファンの間では賛否が別れた「学生街の喫茶店」(今となっては文句のつけようのない名曲ですが・・)は2nd。
個人的に1番好きなTommyの作品「明日になれば」や未だ人気の高い「涙はいらない」を擁する3rd。その他トータルアルバムとして高密度の作品が揃った「サーカス」3人の方向性の違いが現れ始めた「吟遊詩人」そしてその道を決定的に顕したラストアルバム「三叉路」。
時折CMなどに起用されたりカバー曲も発表されたりと今でもGAROの名前は日本のROCK史に燦然と輝いています。
残念ながら3人揃っての復活は永遠に不可能となってしまいましたがCDとDVDでしっかりその軌跡を辿りたいと思います。
ドラキュラ血のしたたり [DVD]
タイトルに偽り有りでドラキュラものではなく女吸血鬼のカミーラものですが、当時マンネリ化して脚本が破綻寸前でC・リーの存在以外に頼るものが無かったドラキュラシリーズに比べて、本作は、自由度が広がりゴシック調の良い味をだし、何と言ってもP・カッシングの存在感と迫力が光った70年代のハマーフィルムの作品群で上位に位置すると思います。P.カッシングは正義を信念をもって行動するが、客観的に見ると悪になるという複雑な役を見事にこなし、本作の質の向上に貢献していました。
ラヴ・イズ・セヴンティーン
1960年代からモンキーズ等に曲を提供したソング・ライターであり,また1970年代にはブレッドのリーダーとして数々の名曲を世に送り出したデヴィッド・ゲイツが1994年に出したソロ・アルバムです。
正直言いまして,このアルバムが出ていることは知っていました。しかし,牧場経営のために音楽活動を離れてから十数年ぶりに出したアルバムであるため,「もしもブレッド時代の面影がみじんも残っていない曲ばかりだったらどうしよう?」という恐れが先に立ち,どうしても聴くことができなかったんです。
で,実際聴いてみると,1曲目のAORっぽいアレンジの『Avenue Of Love』は「悪くはないんだけれどねぇ」という感じでしたが,次に流れてきたタイトルナンバーでもある『Love is Always Seventeen』を聴いたときには思わず涙がこぼれそうになってしまいました。
何故なら,そこにはブレッドの頃と少しも変わらない切なくてそれでいて心が暖かくなるメロディーがあったのです。もちろん,あの柔らかく美しいヴォーカルも健在です。
他にもメロディーの美しい曲が多く,これは大人が聴くPOP アルバムであると言えるのではないでしょうか?