桂吉坊がきく 藝
若手落語家の桂吉坊さんが 古典芸能に連なる先輩方に話を聞く。
入門したての頃 色々質問する吉坊さんに 師匠のひとこと
「俺が話したくても、お前がその程度しか分かってなかったら話ができへん」
修行の成果か 最初の話し手 名インタビュアーでもある小沢昭一の教え
「みんな言いたいことがあるんだ。ふーんなんてうなったり、のけぞったりして聞くと
どんどん出てくるんだよね。」が効いたのか 面白い。
大道芸から能、狂言、歌舞伎、文楽、落語漫才 古典といわれる芸能の歴史と
それに携わる名人、師匠たち10人の個人史 それぞれの芸能の横のつながりなどが 語られる。
インタビュー本を選ぶのは難しい。話し手を良い気持ちで語らせすぎると提灯になるし
聞き手がしゃしゃり出ると 俺が斬る!みたいになって 閉口するが
この本の吉坊さんは 媚びずへつらわず真面目に そしてとても興味を持って話を聞いている。
先輩方もそれに応えて偉そうにならずに(例外もあり) 気持ちよく話している。
インタビュー時の写真の表情がとてもよい。
古典芸能やそれを演じている人に興味があったら、楽しい内輪話もあるのでお勧めしたい。
それにしても吉坊さん 26歳とは思えない可愛らしさ 前田前田みたい。どんな落語するのかな。
新選組 ! 完全版 第弐集 DVD-BOX
「新選組!」完全版DVD、第1話から第49話までやっと見終わりました。やはりどのパートも面白かったです。個人的には、壬生浪士組編の佐藤浩市さん演じる‘芹沢 鴨’、佐藤さんの父である三國連太郎さん(昭和45年の映画、「新選組」)も、同じ‘芹沢’を親子二代で演じられているのは驚きでした。脚本の三谷さんも思い入れのある役だったそうで、芹沢の強さ、弱さ、情けなさを自然に上手く描いている作品は今後出てこないと思います。
そして香取慎吾演じる‘近藤 勇’、物語の前半と後半で、‘多摩のかっちゃん’と‘鬼の近藤’とがしっかりと対照的になっているのもよかったです。 あと、第弐集のDVD特典の未放送シーンは必見です!こんなくだりがあったのかぁーっ!という映像が満載なので、必ず押さえておくべきです!